学習トップ理由で解く 生理学第12章 ▸ B. 運動の調節 / Q0844

理由で解く 生理学

Q0844 運動

出典:あマ指 第20回(2012) 問題48
問題
Ia群求心性線維がかかわるのはどれか。
選択肢
1 自原抑制
2 拮抗抑制
3 屈曲反射
4 交叉性伸展反射
解答
正解2(拮抗抑制)
解説
✗ 1. 誤り
自原抑制
自原抑制(Ib抑制)はIb群求心性線維(ゴルジ腱器官由来)が抑制性介在ニューロンを介して同名筋のα運動ニューロンを抑制する反射であり、Ia群線維は関与しない。
✓ 2. 正しい
拮抗抑制
拮抗抑制(相反抑制)にはIa群求心性線維が直接関与する。伸張反射の際、主動筋の筋紡錘から出たIa群求心性線維は脊髄内で側枝を出し、Ia抑制性介在ニューロンを介して拮抗筋のα運動ニューロンを抑制する。これにより主動筋の収縮と拮抗筋の弛緩が協調して起こる(相反性神経支配)。伸張反射と拮抗抑制はIa群線維を共有する一連のメカニズムである。
✗ 3. 誤り
屈曲反射
屈曲反射は主にAδ線維(III群)やC線維(IV群)の侵害刺激によって引き起こされる多シナプス反射であり、Ia群線維は主たる求心路ではない。
✗ 4. 誤り
交叉性伸展反射
交叉性伸展反射も屈曲反射と同様にIII群・IV群求心性線維の興奮が起点となる反射であり、Ia群線維は直接関与しない。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「Ia群線維は筋紡錘専用→伸張反射+拮抗抑制のセット」と覚える。Ib=自原抑制、III・IV群=屈曲反射と線維の種類別に整理する。
  • 関連知識: 拮抗抑制はリハビリテーションにおいて重要な概念である。ストレッチの効果や、痙縮の治療においてIa抑制性介在ニューロンの機能が注目されている。
  • よくある間違い: 自原抑制にIa群線維が関与すると誤認するケース。自原抑制は「Ib群線維=ゴルジ腱器官」であり、Iaではない。
  • 教科書では「a.脊髄レベルでの調節」の範囲に該当する。
解説画像
あマ指 第20回(2012) 問題48|Ia群求心性線維がかかわるのはどれか。 解説図
あマ指 第20回(2012) 問題48|Ia群求心性線維がかかわるのはどれか。
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