学習トップ理由で解く 生理学第12章 ▸ B. 運動の調節 / Q0843

理由で解く 生理学

Q0843 運動

出典:あマ指 第20回(2012) 問題47
問題
興奮すると伸張反射を起こす受容器はどれか。
選択肢
1 侵害受容器
2 筋紡錘
3 ゴルジ腱器官
4 マイスネル小体
解答
正解2(筋紡錘)
解説
✗ 1. 誤り
侵害受容器
侵害受容器(自由神経終末)は痛みの受容器であり、興奮すると屈曲反射(逃避反射)を引き起こす。伸張反射には関与しない。
✓ 2. 正しい
筋紡錘
筋紡錘は骨格筋内に存在する伸張受容器であり、筋が伸展されると興奮し、Ia群求心性線維を介して脊髄前角のα運動ニューロンを単シナプス性に興奮させる。これにより同名筋が収縮する伸張反射が起こる。筋紡錘は筋の長さと伸展速度を検出し、姿勢維持や運動制御に不可欠な役割を果たす。
✗ 3. 誤り
ゴルジ腱器官
ゴルジ腱器官は筋腱移行部に存在する張力受容器であり、興奮するとIb群線維を介して自原抑制(Ib抑制)を引き起こす。伸張反射とは逆にα運動ニューロンを抑制する。
✗ 4. 誤り
マイスネル小体
マイスネル小体は皮膚の触覚受容器(速順応型)であり、軽い接触を感知する。運動反射には直接関与しない。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「筋紡錘は"伸ばされて興奮"→伸張反射(促進)」「ゴルジ腱器官は"引っ張られて興奮"→自原抑制(抑制)」と刺激→反応のセットで覚える。
  • 関連知識: 筋紡錘の興奮→α運動ニューロン興奮(伸張反射)と、ゴルジ腱器官の興奮→α運動ニューロン抑制(自原抑制)は、互いに拮抗的に作用して筋の張力と長さを適切な範囲に維持する。
  • よくある間違い: ゴルジ腱器官の興奮で「伸張反射が起こる」と誤認するケース。ゴルジ腱器官はむしろ伸張反射を抑制する方向に働く(自原抑制=逆伸張反射)。
  • 教科書では「a.脊髄レベルでの調節」の範囲に該当する。
解説画像
あマ指 第20回(2012) 問題47|興奮すると伸張反射を起こす受容器はどれか。 解説図
あマ指 第20回(2012) 問題47|興奮すると伸張反射を起こす受容器はどれか。
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