学習トップ理由で解く 生理学第11章 ▸ C. 筋のエネルギー供給の仕組み / Q0796

理由で解く 生理学

Q0796 筋

出典:あマ指 第20回(2012) 問題46
問題
筋運動に関する組合せで誤っているのはどれか。
選択肢
1 筋疲労 ― 乳酸
2 姿勢保持 ― 等尺性収縮
3 ATPの枯渇 ― 筋硬直
4 瞬発的な運動 ― 有酸素運動
解答
正解4(瞬発的な運動 ― 有酸素運動)
解説
✗ 1.
筋疲労 ― 乳酸
✗ 正しい。筋疲労には乳酸やリン酸などの代謝産物の蓄積、細胞内pH低下、グリコーゲン枯渇が関与する。乳酸の蓄積は筋疲労の代表的な要因の一つである。
✗ 2.
姿勢保持 ― 等尺性収縮
✗ 正しい。姿勢保持は筋長を一定に保ったまま張力を持続的に発揮する等尺性収縮(アイソメトリック収縮)によって行われる。抗重力筋の等尺性収縮が姿勢維持の基盤である。
✗ 3.
ATPの枯渇 ― 筋硬直
✗ 正しい。ATPが枯渇するとミオシン頭部がアクチンから解離できなくなり、筋が硬直する。死後硬直はこの機序による典型例である。
✓ 4. 誤り
瞬発的な運動 ― 有酸素運動
瞬発的な運動は無酸素運動(嫌気的運動)であり、有酸素運動ではない。100m走やウェイトリフティングなどの短時間・高強度の運動では、クレアチンリン酸系や解糖系(嫌気的代謝)により迅速にATPが供給される。有酸素運動はマラソンやジョギングなどの持続的・低〜中強度の運動を指し、酸化的リン酸化によりATPが供給される。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「瞬発=短時間=酸素が間に合わない=無酸素運動」「持続=長時間=酸素を使う=有酸素運動」と運動時間で判断する。
  • 関連知識: 運動処方において有酸素運動は生活習慣病の予防・改善に推奨される。無酸素運動は筋力・瞬発力の向上に適している。
  • よくある間違い: 「瞬発的な運動でも呼吸はしているから有酸素」と誤解するケース。有酸素/無酸素はエネルギー代謝の様式を指し、呼吸の有無ではない。
  • 教科書では「a.筋収縮のエネルギー代謝」の範囲に該当する。
比較表
運動の種類 エネルギー供給 持続時間 具体例
無酸素運動(嫌気的) クレアチンリン酸系・解糖系 短時間(数秒〜数分) 100m走、ウェイトリフティング
有酸素運動(好気的) 酸化的リン酸化 長時間(数分以上) マラソン、ジョギング、水泳
解説画像
あマ指 第20回(2012) 問題46|筋運動に関する組合せで誤っているのはどれか。 解説図
あマ指 第20回(2012) 問題46|筋運動に関する組合せで誤っているのはどれか。
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