学習トップ理由で解く 生理学第11章 ▸ D. 心筋と平滑筋 / Q0809

理由で解く 生理学

Q0809 筋

出典:あマ指 第34回(2026) 問題28
問題
筋の性質について正しいのはどれか。
選択肢
1 骨格筋は不随意筋である
2 心筋は単収縮する
3 平滑筋には横紋構造がみられる
4 単収縮は強縮より大きな張力を発生する
解答
正解2(心筋は単収縮する)
解説
✗ 1. 誤り
骨格筋は不随意筋である
骨格筋は運動神経の支配を受け、意志によって正確に動かすことができる随意筋である。不随意筋は心筋と平滑筋であり、これらは自律神経の支配を受け意志による制御ができない。
✓ 2. 正しい
心筋は単収縮する
心筋の活動電位の不応期は骨格筋に比べて非常に長い(絶対不応期200〜300ミリ秒)。このため、心筋の収縮は常に単収縮のみであって、骨格筋のように強縮を起こすことはない。心筋のこの性質は、心臓のポンプ機能にとって都合がよい。もし心筋が強縮を起こすと、心臓は持続的に収縮したままとなり、血液を拍出するための収縮と弛緩の繰り返し(拍動)ができなくなる。
✗ 3. 誤り
平滑筋には横紋構造がみられる
平滑筋細胞では筋フィラメントが不規則に配列しており、横紋構造はみられない。「平滑」の名前のとおり、表面が滑らかに見えることに由来する。横紋構造がみられるのは骨格筋と心筋であり、両者を合わせて横紋筋と呼ぶ。
✗ 4. 誤り
単収縮は強縮より大きな張力を発生する
単収縮は1回の活動電位に対応した1回だけの収縮であり、発生する張力は小さい。強縮は刺激の加重により複数の単収縮が融合した持続的収縮であり、単収縮より大きな張力を発生する。日常の運動の多くは筋の強縮によって行われる。
ポイント
  • 心筋が強縮を起こさない理由:活動電位の絶対不応期が非常に長い(200〜300ミリ秒)ため、収縮中に次の活動電位が生じない。
  • 覚え方のコツ:「心筋=単収縮のみ=拍動のため」「骨格筋=強縮が多い=日常運動」と対比して覚える。
  • よくある間違い:「心筋には横紋構造がない」→心筋にも横紋構造はある(横紋筋に分類される)。横紋がないのは平滑筋のみ。
比較表
特徴 骨格筋 心筋 平滑筋
横紋構造 あり あり なし
神経支配 運動神経(随意的) 自律神経(不随意的) 自律神経(不随意的)
収縮様式 強縮が多い 単収縮のみ ほとんど強縮
絶対不応期 1〜2ミリ秒 200〜300ミリ秒 50〜100ミリ秒
疲労 起こりやすい 起こりにくい 起こりにくい
解説画像
あマ指 第34回(2026) 問題28|筋の性質について正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第34回(2026) 問題28|筋の性質について正しいのはどれか。
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