学習トップ理由で解く 生理学第11章 ▸ B. 筋の収縮の仕組み / Q0779

理由で解く 生理学

Q0779 筋

出典:あマ指 第10回(2002) 問題55
問題
筋収縮に重要な蛋白はどれか。
選択肢
1 ミオシン
2 アルブミン
3 トリプシン
4 ペプシン
解答
正解1(ミオシン)
解説
✓ 1. 正しい
ミオシン
ミオシンは筋の太いフィラメントを構成する収縮タンパク質であり、筋収縮に直接関与する。ミオシン頭部はATPase活性を持ち、ATPを分解して得たエネルギーでアクチン(細いフィラメント)と結合・滑走することで筋収縮が起こる(滑走説)。ミオシンのほか、アクチン、トロポニン、トロポミオシンも筋収縮に不可欠なタンパク質である。
✗ 2. 誤り
アルブミン
アルブミンは肝臓で合成される血漿タンパク質で、膠質浸透圧の維持や物質の運搬に関与するが、筋収縮とは無関係である。
✗ 3. 誤り
トリプシン
トリプシンは膵液に含まれるセリンプロテアーゼ(タンパク質分解酵素)であり、消化に関与する酵素である。
✗ 4. 誤り
ペプシン
ペプシンは胃液中のタンパク質分解酵素であり、ペプシノーゲンが塩酸により活性化されて生じる。消化酵素であって筋収縮タンパク質ではない。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「筋のタンパク質=ミ・ア・ト・ト(ミオシン・アクチン・トロポニン・トロポミオシン)」の頭文字で覚える。他の選択肢は「〜シン」「〜ミン」でも消化酵素や血漿タンパクなので惑わされないこと。
  • 関連知識: アルブミンの低下はネフローゼ症候群や肝硬変で浮腫を引き起こす。トリプシン・ペプシンは消化器分野の頻出事項である。
  • よくある間違い: ミオシンとミオグロビンの混同。ミオシンは「収縮タンパク質」、ミオグロビンは筋の「酸素貯蔵タンパク質」である。
  • 教科書では「a.興奮収縮連関」の範囲に該当する。
比較表
タンパク質 所在・役割 分類
ミオシン 太いフィラメント、ATPase活性 収縮タンパク質
アクチン 細いフィラメント 収縮タンパク質
トロポニン 細いフィラメント上、Ca²⁺結合 調節タンパク質
トロポミオシン 細いフィラメント上、結合部位の遮蔽 調節タンパク質
解説画像
あマ指 第10回(2002) 問題55|筋収縮に重要な蛋白はどれか。 解説図
あマ指 第10回(2002) 問題55|筋収縮に重要な蛋白はどれか。
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