
この図の解説
図の左上を見ると、腎小体が「糸球体+ボウマン嚢」であることが示される。糸球体は毛細血管が糸玉状に集まったもので、その表面は足細胞の突起にびっしりと取り囲まれている。右側の拡大図でたどってほしいのは、血漿が濾過されて原尿になるとき、血液がくぐり抜ける関門の重なりである。図右下の毛細血管の断面には、内側から順に小孔だらけの毛細血管内皮、それを外から支える基底膜、さらにその外を覆う足細胞の突起が層をなす。この3層をまとめて濾過膜と呼ぶ。左下の縦書き「濾過膜」の枠が、足細胞突起・基底膜・毛細血管内皮という3枚の並びを暗記用に整理している。血漿は血圧に押されてこの3つの細隙を通り、原尿として押し出される。
学習の要点
- 濾過膜は「毛細血管内皮の小孔」「基底膜の網目」「足細胞突起間の細隙」の3層からなり、血漿はこれを血圧で通過して原尿になる。
- 覚え方のコツ: 血液側から尿側へ「内皮→基底膜→足細胞」の順。図左下の枠は尿側から見て「足細胞突起・基底膜・毛細血管内皮」と逆順に積まれているので、どちら向きか意識して読む。
- 関連知識: 腎小体=糸球体(毛細血管の糸玉)+ボウマン嚢(それを包む薄い袋)。ボウマン嚢の一端から尿細管が始まる。
- よくある間違い: 濾過膜に「ボウマン嚢の壁上皮」や「尿細管上皮」を含めてしまう誤り。濾過膜は内皮・基底膜・足細胞の3層だけ。
- 臨床応用: この濾過膜が障害されると本来通さないタンパク質が漏れ、タンパク尿が生じる。
比較表
確認問題(その場で確認・記録には残りません)
腎小体は、毛細血管が糸玉状に集まった( )と、それを包む上皮性の薄い袋であるボウマン嚢からなる。空欄に入る語を答えよ。
答えを見る
答え: 糸球体
※ 確認問題はその場の理解確認用で、復習スケジュール(FSRS)には記録されません。