学習トップ / 理由で解く 生理学 / 第10章 ▸ N. 自律神経系 / Q0746

理由で解く 生理学

Q0746 神経

出典:あマ指 第19回(2011) 問題44
問題
交感神経が単独で支配するのはどれか。
選択肢
1 心臓
2 小腸
3 立毛筋
4 瞳孔括約筋
解答
正解3(立毛筋)
解説
✗ 1. 誤り
心臓
心臓は交感神経(心拍数増加・収縮力増大)と副交感神経(迷走神経による心拍数減少)の二重支配を受ける。
✗ 2. 誤り
小腸
小腸は交感神経(蠕動抑制・括約筋収縮)と副交感神経(蠕動促進・括約筋弛緩)の二重支配を受ける。
✓ 3. 正しい
立毛筋
立毛筋は交感神経のみの単独支配を受け、副交感神経の支配はない。交感神経が興奮するとノルアドレナリンがα受容体に作用して立毛筋が収縮し、鳥肌が生じる。同様に交感神経の単独支配を受けるものには、汗腺(ただしアセチルコリン作動性)、副腎髄質(節前線維のアセチルコリンで直接支配)、大部分の血管がある。
✗ 4. 誤り
瞳孔括約筋
瞳孔括約筋は副交感神経(動眼神経)の支配を受けて縮瞳する。瞳孔散大筋は交感神経の支配で散瞳するため、瞳孔全体としては二重支配である。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「汗(汗腺)立て(立毛筋)副腎(副腎髄質)血管(血管)」→「あせたてふくじんけっかん」で交感神経単独支配の4つを覚える。
  • 関連知識: 汗腺は交感神経単独支配だが、例外的にアセチルコリンが伝達物質である(コリン作動性交感神経)。副腎髄質は交感神経の節前線維がアセチルコリンで直接支配し、アドレナリン・ノルアドレナリンを血中に放出する。
  • よくある間違い: 瞳孔を「交感神経単独支配」と間違えやすいが、瞳孔には散大筋(交感神経)と括約筋(副交感神経)があり二重支配である。
  • 教科書では「h.自律神経系の神経伝達物質と受容体」の範囲に該当する。
比較表
器官 交感神経 副交感神経 支配形態
心臓 促進 抑制(迷走神経) 二重支配
消化管 運動抑制 運動促進 二重支配
瞳孔 散大(散大筋) 縮小(括約筋) 二重支配
立毛筋 収縮 — 単独支配
汗腺 分泌促進(ACh) — 単独支配
副腎髄質 カテコールアミン分泌 — 単独支配
血管(大部分) 収縮 — 単独支配
解説画像
あマ指 第19回(2011) 問題44|交感神経が単独で支配するのはどれか。 解説図
あマ指 第19回(2011) 問題44|交感神経が単独で支配するのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 生理学
App Store入手