学習トップ理由で解く 生理学第10章 ▸ N. 自律神経系 / Q0715

理由で解く 生理学

Q0715 神経

出典:あマ指 第19回(2011) 問題46
問題
内臓痛の特徴について誤っている記述はどれか。
選択肢
1 局在が明らかである。
2 持続性のうずく痛みである。
3 吐き気を伴うことがある。
4 腸間膜を伸展した際に痛みが起こる。
解答
正解1(局在が明らかである。)
解説
✓ 1. 誤り
局在が明らかである。
内臓痛は局在が不明確(びまん性)であることが特徴であり、「局在が明らかである」は誤りである。内臓痛を伝える神経線維は体性感覚神経に比べて密度が低く、また脊髄に入る際に複数の分節にまたがって入力するため、痛みの局在が不明確になる。局在が明確なのは体性痛(表在痛・深部痛)の特徴である。
✗ 2.
持続性のうずく痛みである。
✗ 正しい。内臓痛は持続性の鈍いうずくような痛みが特徴であり、鋭い刺すような痛みではない。
✗ 3.
吐き気を伴うことがある。
✗ 正しい。内臓痛は自律神経反射として悪心(吐き気)・嘔吐、発汗、血圧変動、徐脈などを伴うことがある。
✗ 4.
腸間膜を伸展した際に痛みが起こる。
✗ 正しい。臓器の伸展(膨満)は内臓痛の典型的な誘発因子であり、腸間膜の伸展は痛みを引き起こす。切断や焼灼では内臓痛は起こりにくい。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「内臓痛=ぼんやり(局在不明)・うずく(鈍痛)・吐く(自律神経反射)」と3つの特徴をセットで覚える。
  • 関連知識: 関連痛(放散痛)は内臓痛が体表の特定部位に投射される現象である。例えば心臓の痛みが左肩・左腕に放散する(心筋梗塞の肩痛)のは、心臓と肩の求心線維が同じ脊髄分節(C8-T4)に入るためである。
  • よくある間違い: 内臓痛と体性痛の局在性を逆に覚えてしまうことがある。「内臓痛=局在不明確」「体性痛(特に表在痛)=局在明確」と対比する。
  • 教科書では「e.内臓求心性神経の働き」の範囲に該当する。
比較表
特徴 内臓痛 体性痛(表在痛)
局在 不明確(びまん性) 明確
痛みの性質 鈍い、うずく 鋭い、刺すような
自律神経反射 伴うことが多い 少ない
誘発刺激 伸展、虚血、炎症 機械的、温度、化学的
解説画像
あマ指 第19回(2011) 問題46|内臓痛の特徴について誤っている記述はどれか。 解説図
あマ指 第19回(2011) 問題46|内臓痛の特徴について誤っている記述はどれか。
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