学習トップ理由で解く 生理学第10章 ▸ K. 大脳 / Q0683

理由で解く 生理学

Q0683 神経

出典:鍼灸 第13回(2005) 問題46
問題
大脳の機能で誤っている記述はどれか。
選択肢
1 基底核はホルモン調節に関与する。
2 体性感覚野は頭頂葉中心後回にある。
3 辺縁皮質は本能行動に関与する。
4 連合野は統合機能に関与する。
解答
正解1(基底核はホルモン調節に関与する。)
解説
✓ 1. 正しい
基底核はホルモン調節に関与する。
大脳基底核(尾状核・被殻・淡蒼球など)は錐体外路系に属し、随意運動の調節(運動の開始・停止・力加減・滑らかな運動の遂行)に関与する構造である。ホルモン調節は視床下部が担う機能であり、大脳基底核はホルモン調節には関与しない。基底核の障害ではパーキンソン病やハンチントン病などの運動障害が生じる。
✗ 2. 誤り
体性感覚野は頭頂葉中心後回にある。
体性感覚野(一次体性感覚野)は頭頂葉の中心後回に位置し、触覚・温痛覚・深部感覚など体性感覚情報を受容する。
✗ 3. 誤り
辺縁皮質は本能行動に関与する。
辺縁皮質(帯状回・海馬傍回など)は大脳辺縁系の皮質成分であり、情動や本能行動の発現に関与する。
✗ 4. 誤り
連合野は統合機能に関与する。
連合野は前頭連合野・頭頂連合野・側頭連合野に分けられ、感覚情報の統合・認知・判断・記憶・言語などの高次脳機能を担う。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「基底核=運動」「視床下部=ホルモン」と1対1で覚える。基底核は「動き」、視床下部は「ホルモン・体温・食欲」と整理する。
  • 関連知識: パーキンソン病では中脳黒質のドーパミン産生ニューロンが変性し、基底核への入力が障害されて振戦・筋固縮・無動が生じる。ハンチントン病では尾状核の萎縮により舞踏様不随意運動が出現する。
  • よくある間違い: 大脳基底核を「基底」という名前から間脳や視床下部と混同すること。基底核は大脳深部に位置する灰白質の核群である。
  • 教科書では「c.新皮質」の範囲に該当する。
解説画像
鍼灸 第13回(2005) 問題46|大脳の機能で誤っている記述はどれか。 解説図
鍼灸 第13回(2005) 問題46|大脳の機能で誤っている記述はどれか。
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