学習トップ理由で解く 生理学第10章 ▸ K. 大脳 / Q0679

理由で解く 生理学

Q0679 神経

出典:あマ指 第13回(2005) 問題50
問題
大脳辺縁系について誤っているのはどれか。
選択肢
1 性行動への関与
2 自律機能の調節
3 感覚情報の統合
4 摂食行動への関与
解答
正解3(感覚情報の統合)
解説
✗ 1.
性行動への関与
✗ 正しい。大脳辺縁系は本能行動の一つである性行動に深く関与する。視床下部と連携して性ホルモン分泌の調節や性行動の発現に関わる。
✗ 2.
自律機能の調節
✗ 正しい。大脳辺縁系は視床下部と密接に連携し、情動に伴う自律機能の調節(心拍数・血圧・呼吸の変化など)に関与する。恐怖や怒りの情動が生じると自律神経系の反応が引き起こされる。
✓ 3. 誤り
感覚情報の統合
感覚情報の統合は大脳皮質の連合野(特に頭頂連合野)の機能であり、大脳辺縁系の主要機能ではない。頭頂連合野は視覚・聴覚・体性感覚などの多種感覚情報を統合して空間認知を行う。大脳辺縁系の主要機能は情動(扁桃体:恐怖・不安)、記憶形成(海馬:エピソード記憶・宣言的記憶)、本能行動(性行動・摂食行動・闘争・逃走)の調節である。
✗ 4.
摂食行動への関与
✗ 正しい。大脳辺縁系は摂食行動など本能的な行動の発現に関与する。視床下部の摂食中枢・満腹中枢と連携して食欲や食行動を調節する。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「辺縁系=情動+記憶+本能」の3点セットで覚える。「感覚の統合=連合野」と明確に区別する。
  • 関連知識: 問639(本能行動の中枢)、問640(視床下部の機能)、問658(大脳の組合せ)、問665(小脳の機能)とセットで各脳部位の機能を横断的に整理する。
  • よくある間違い: 大脳辺縁系の「記憶」機能を「感覚情報の統合」と混同しやすい。辺縁系(海馬)が担うのはエピソード記憶・宣言的記憶の形成であり、感覚の統合処理は連合野が担う。
  • 教科書では「b.大脳辺縁系」の範囲に該当する。
比較表
脳部位 主な機能
大脳辺縁系 情動(扁桃体)、記憶(海馬)、本能行動
連合野 感覚情報の統合、思考、判断、計画
視床下部 自律神経の最高中枢、体温調節、摂食、内分泌
小脳 協調運動、平衡維持、筋緊張調節
大脳基底核 随意運動の調節(錐体外路系)
解説画像
あマ指 第13回(2005) 問題50|大脳辺縁系について誤っているのはどれか。 解説図
あマ指 第13回(2005) 問題50|大脳辺縁系について誤っているのはどれか。
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