学習トップ理由で解く 生理学第10章 ▸ J. 視床下部 / Q0659

理由で解く 生理学

Q0659 神経

出典:鍼灸 第10回(2002) 問題45
問題
摂食を抑制するのはどれか。
選択肢
1 グレリン
2 オレキシン
3 ロイコトリエン
4 レプチン
解答
正解4(レプチン)
解説
✗ 1. 誤り
グレリン
グレリンは主に胃の内分泌細胞から分泌される「空腹ホルモン」で、視床下部の弓状核に作用して摂食を促進する。空腹時に血中濃度が上昇し、食後に低下する。
✗ 2. 誤り
オレキシン
オレキシン(ヒポクレチン)は視床下部外側野のニューロンから分泌される神経ペプチドで、摂食促進と覚醒維持に関与する。オレキシン産生ニューロンの脱落はナルコレプシー(過眠症)の原因となる。
✗ 3. 誤り
ロイコトリエン
ロイコトリエンはアラキドン酸からリポキシゲナーゼ経路で産生される脂質メディエーターで、気管支収縮やアレルギー反応に関与するが、摂食調節には直接関与しない。
✓ 4. 正しい
レプチン
レプチンは白色脂肪細胞から分泌されるホルモンで、視床下部の弓状核に作用して摂食を抑制し、エネルギー消費を促進する。体脂肪量が増加するとレプチン分泌も増加し、食欲を抑制する負のフィードバック機構として働く。レプチン受容体の異常や抵抗性は肥満の一因となる。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「レプチン=太ったら(脂肪細胞から)レプチン出て食欲低下」「グレリン=グーグー(お腹が鳴る)=空腹で出る」と対比して覚える。
  • 関連知識: 視床下部外側野の破壊は摂食行動の消失(無食症)を起こし、腹内側核の破壊は過食・肥満を起こす。摂食調節にはレプチン・グレリン・インスリン・ニューロペプチドY・CCK(コレシストキニン)など多数の因子が関与する。
  • よくある間違い: グレリンとレプチンの作用を逆に覚えやすい。グレリン=促進(胃由来、空腹ホルモン)、レプチン=抑制(脂肪由来、満腹ホルモン)と確実に区別する。
  • 教科書では「J.視床下部」の範囲に該当する。
比較表
物質 分泌源 摂食への作用
レプチン 脂肪細胞 抑制(満腹信号)
グレリン 促進(空腹信号)
オレキシン 視床下部外側野 促進
CCK 十二指腸 抑制
ニューロペプチドY 視床下部弓状核 促進
解説画像
鍼灸 第10回(2002) 問題45|摂食を抑制するのはどれか。 解説図
鍼灸 第10回(2002) 問題45|摂食を抑制するのはどれか。
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