学習トップ理由で解く 生理学第10章 ▸ J. 視床下部 / Q0658

理由で解く 生理学

Q0658 神経

出典:鍼灸 第10回(2002) 問題44
問題
視床下部によって調節されるのはどれか。
選択肢
1 感覚機能
2 飲水行動
3 嘔吐反射
4 姿勢保持
解答
正解2(飲水行動)
解説
✗ 1. 誤り
感覚機能
感覚の中継・統合は主に視床が担う機能である。視床は嗅覚を除くすべての感覚情報を大脳皮質に中継する中継核として機能する。
✓ 2. 正しい
飲水行動
飲水行動は視床下部によって調節される。視床下部の外側野には渇中枢(飲水中枢)が存在し、血漿浸透圧の上昇(脱水など)を視床下部の浸透圧受容器が感知すると口渇感が生じ飲水行動が誘発される。同時に視床下部の視索上核・室傍核からバソプレシン(ADH)が分泌され、腎臓での水再吸収が促進される。視床下部はほかに体温調節、摂食調節、性行動、概日リズムなど多彩な自律機能・本能行動の最高中枢である。
✗ 3. 誤り
嘔吐反射
嘔吐反射の中枢は延髄の嘔吐中枢(最後野付近)であり、視床下部ではない。
✗ 4. 誤り
姿勢保持
姿勢保持は主に小脳、脳幹(前庭神経核)、大脳基底核が担う機能であり、視床下部の主要な機能ではない。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「視床下部=本能と自律の司令塔」→ 食べる・飲む・体温を保つ・ホルモンを出すなど「生きるための基本機能」を統括する。
  • 関連知識: 視床下部の障害では尿崩症(バソプレシン分泌障害→多尿・口渇)、摂食障害(肥満や拒食)、体温調節障害、睡眠覚醒障害などが生じる。
  • よくある間違い: 視床と視床下部の機能を混同しやすい。視床は感覚の中継核、視床下部は自律神経・内分泌の最高中枢と明確に区別する。
  • 教科書では「J.視床下部」の範囲に該当する。
比較表
視床下部の機能 関連する核・部位
飲水行動(渇中枢) 外側野
摂食行動(摂食中枢) 外側野
摂食抑制(満腹中枢) 腹内側核
体温調節(放熱) 視索前野・前視床下部
体温調節(産熱) 後部視床下部
バソプレシン・オキシトシン分泌 視索上核・室傍核
解説画像
鍼灸 第10回(2002) 問題44|視床下部によって調節されるのはどれか。 解説図
鍼灸 第10回(2002) 問題44|視床下部によって調節されるのはどれか。
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