学習トップ理由で解く 生理学第10章 ▸ B. 神経線維の興奮伝導 / Q0603

理由で解く 生理学

Q0603 神経

出典:あマ指 第4回(1996) 問題55
問題
神経の静止電位として適切なのはどれか。
選択肢
1 +80 mV
2 +15 mV
3 0 mV
4 -80 mV
解答
正解4(-80 mV)
解説
✗ 1. 誤り
+80 mV
+80mVは蝸牛内リンパの内リンパ電位に近い値であり、神経の静止電位ではない。
✗ 2. 誤り
+15 mV
+15mVは正の値であり、神経の静止電位は負の電位を示すため適切ではない。
✗ 3. 誤り
0 mV
0mVは膜電位が内外で等しい状態であり、静止電位ではない。活動電位の脱分極相で0mVを通過するが、静止時の値ではない。
✓ 4. 正しい
-80 mV
神経の静止電位は約-70〜-90mVであり、細胞内が細胞外に対して負の電位を示す。選択肢の-80mVはこの範囲に含まれ最も適切である。静止電位は主にK+の細胞膜を介した拡散(K+リーク電流)により形成される。細胞内に多いK+が濃度勾配に従って細胞外へ流出し、細胞内が負に帯電する。Na+-K+ポンプ(3Na+を細胞外へ、2K+を細胞内へ輸送)もこの電位の維持に寄与している。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「静止電位=マイナス70〜90」と数値で覚える。静止時は「K+が外に漏れる=中がマイナス」。活動電位では「Na+が中に入る=プラスに反転」。
  • 関連知識: 活動電位発生時にはNa+の流入により膜電位は+30〜+40mV程度まで上昇する(オーバーシュート)。Na+-K+ポンプはATPを消費して3Na+を外へ、2K+を内へ輸送する起電性ポンプである。
  • よくある間違い: 静止電位の符号を正と誤解すること。静止状態では常に細胞内が負(マイナス)である。また+80mVを神経の電位と混同しないこと。
  • 教科書では「a.静止電位」の範囲に該当する。
解説画像
あマ指 第4回(1996) 問題55|神経の静止電位として適切なのはどれか。 解説図
あマ指 第4回(1996) 問題55|神経の静止電位として適切なのはどれか。
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