学習トップ理由で解く 生理学第10章 ▸ B. 神経線維の興奮伝導 / Q0604

理由で解く 生理学

Q0604 神経

出典:鍼灸 第4回(1996) 問題43
問題
有髄神経線維の活動電位で誤っている記述はどれか。
選択肢
1 両方向へ伝導する。
2 絶縁伝導する。
3 ランビエの絞輪で発生する。
4 振幅は伝導中に変化する。
解答
正解4(振幅は伝導中に変化する。)
解説
✗ 1. 誤り
両方向へ伝導する。
有髄神経線維の活動電位は刺激部位から両方向に伝導する(伝導の三原則の一つ、両方向性伝導)。
✗ 2. 誤り
絶縁伝導する。
各神経線維は独立して興奮を伝え、隣接する線維に興奮が漏れない(伝導の三原則の一つ、絶縁伝導)。
✗ 3. 誤り
ランビエの絞輪で発生する。
有髄線維ではランビエの絞輪にNa+チャネルが集中しており、ここで活動電位が再生的に発生する。これにより絞輪間を飛び越える跳躍伝導が実現される。
✓ 4. 正しい
振幅は伝導中に変化する。
有髄神経線維の活動電位は不減衰伝導をするため、伝導中に振幅は変化しない。活動電位はランビエの絞輪ごとに再生的に発生するため、常に一定の振幅を保つ(全か無の法則)。「振幅が変化する」のは電気緊張電位(局所電位)の特徴であり、活動電位には当てはまらない。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「活動電位=全か無=減衰しない」「局所電位=距離とともに減衰する」と対比して覚える。伝導の三原則「両・不・絶」の「不」が不減衰を表す。
  • 関連知識: 局所電位(電気緊張電位)は閾値以下の刺激で生じ、距離とともに減衰する段階的な電位変化である。受容器電位やシナプス後電位も局所電位の性質を持つ。活動電位は閾値を超えると全か無の法則に従い発生する。
  • よくある間違い: 活動電位と局所電位の性質を混同すること。活動電位=不減衰・全か無、局所電位=減衰する・段階的と区別する。
  • 教科書では「c.興奮の伝導」の範囲に該当する。
解説画像
鍼灸 第4回(1996) 問題43|有髄神経線維の活動電位で誤っている記述はどれか。 解説図
鍼灸 第4回(1996) 問題43|有髄神経線維の活動電位で誤っている記述はどれか。
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