学習トップ理由で解く 生理学第10章 ▸ B. 神経線維の興奮伝導 / Q0589

理由で解く 生理学

Q0589 神経

出典:あマ指 第2回(1994) 問題51
問題
無髄神経線維によって伝導される情報はどれか。
選択肢
1 触覚
2 筋の伸展
3 筋の収縮
4 深部痛覚
解答
正解4(深部痛覚)
解説
✗ 1. 誤り
触覚
触覚はAβ線維(有髄、群II、伝導速度30〜70m/s)によって伝導される比較的速い感覚であり、無髄神経ではない。
✗ 2. 誤り
筋の伸展
筋の伸展情報は筋紡錘のIa群線維(有髄、太い線維、伝導速度70〜120m/s)によって高速で伝導される。
✗ 3. 誤り
筋の収縮
筋の収縮命令はα運動ニューロンの軸索(有髄、Aα線維)によって伝導される遠心性の運動指令である。
✓ 4. 正しい
深部痛覚
無髄神経線維(C線維)は最も伝導速度が遅く(0.5〜2m/s)、鈍い持続性の痛み(二次痛・深部痛覚)や温度感覚を伝導する。C線維は最も細い神経線維であり、髄鞘を持たないため跳躍伝導ができず、伝導速度が遅い。急性の鋭い痛み(一次痛)はAδ線維(有髄、細い)が伝える。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「C線維=遅い(slow)=鈍痛(二次痛)」と覚える。「A線維=速い=触覚・筋感覚・鋭い痛み」と対比する。
  • 関連知識: 問584(C線維の特徴)でもC線維が出題されている。痛みの二重感覚として「一次痛(Aδ線維、鋭い痛み)→二次痛(C線維、鈍い痛み)」の順に感じることが臨床的に重要である。
  • よくある間違い: 「深部痛覚」を「深部感覚(位置覚・振動覚)」と混同しやすい。深部感覚はIa・II群線維(有髄)で伝えられるが、深部痛覚はC線維(無髄)で伝えられる。
  • 教科書では「c.興奮の伝導」の範囲に該当する。
比較表
神経線維 髄鞘 伝導速度 伝える情報
Aα(Ia) 有髄(太い) 70〜120m/s 筋紡錘の伸展情報
Aβ(II) 有髄 30〜70m/s 触覚・圧覚
Aδ(III) 有髄(細い) 5〜30m/s 鋭い痛み(一次痛)・温度覚
C(IV) 無髄 0.5〜2m/s 鈍い痛み(二次痛)・温度覚
解説画像
あマ指 第2回(1994) 問題51|無髄神経線維によって伝導される情報はどれか。 解説図
あマ指 第2回(1994) 問題51|無髄神経線維によって伝導される情報はどれか。
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