学習トップ理由で解く 生理学第10章 ▸ B. 神経線維の興奮伝導 / Q0590

理由で解く 生理学

Q0590 神経

出典:あマ指 第2回(1994) 問題52
問題
単収縮のみを起こすのはどれか。
選択肢
1 骨格筋
2 平滑筋
3 心 筋
4 括約筋
解答
正解3(心 筋)
解説
✗ 1. 誤り
骨格筋
骨格筋は単収縮も起こすが、高頻度の神経インパルスにより不完全強縮や完全強縮(テタヌス)も起こすことができる。
✗ 2. 誤り
平滑筋
平滑筋は自律神経やホルモンの作用により持続的な緊張性収縮(トーヌス)を起こすことができ、単収縮のみではない。
✓ 3. 正しい
心 筋
心筋は不応期が非常に長く(約200〜300ms)、活動電位の持続時間とほぼ一致するため、次の刺激が来ても反応できず強縮を起こさない。したがって心筋は常に単収縮のみを繰り返し、これが規則的な収縮・弛緩のリズムを維持してポンプ機能を保証する。この性質は心筋に特有のものである。
✗ 4. 誤り
括約筋
括約筋は骨格筋性(外括約筋)や平滑筋性(内括約筋)のものがあり、いずれも持続的な収縮(緊張性収縮)が可能である。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「心筋=単収縮オンリー=強縮しない」を鉄則として覚える。理由は「不応期が長い(活動電位と同じ長さ)から」と因果関係で理解する。
  • 関連知識: 問704・612・631・640でも心筋の「強縮しない」性質が繰り返し出題されている。最頻出テーマの一つである。
  • よくある間違い: 「平滑筋も不随意筋だから単収縮のみ」と誤解しやすいが、平滑筋は持続的な緊張性収縮(トーヌス)を起こすことができる。単収縮のみの筋は心筋だけである。
  • 教科書では「b.活動電位」の範囲に該当する。
比較表
筋の種類 単収縮 強縮 緊張性収縮 理由
骨格筋 あり あり -- 不応期が短い
心筋 あり なし -- 不応期が長い
平滑筋 あり -- あり 持続的な神経・ホルモン刺激
解説画像
あマ指 第2回(1994) 問題52|単収縮のみを起こすのはどれか。 解説図
あマ指 第2回(1994) 問題52|単収縮のみを起こすのはどれか。
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