
この図の解説
この図は中枢神経系の組織を切り出し、神経細胞(青)とそれを取り巻く数種類の神経膠細胞を描き分けている。まず左側で毛細血管に足を伸ばして絡みつく星状膠細胞を見てほしい。神経細胞と血管の間に割り込み、血液脳関門を形づくって有害物質の侵入を止めつつ栄養を神経細胞へ渡す。右側で軸索をぐるぐる巻きにしているのが希突起膠細胞で、中枢神経系の髄鞘をつくる。一つの細胞が複数の軸索の髄鞘節を担う点が末梢のシュワン細胞と違う。左下で血管沿いに伸びる小膠細胞はマクロファージと同じ食作用を持ち、異物や有害物質を除去する。上端で脳室に面して単層に並ぶのが上衣細胞である。神経膠細胞は興奮伝達そのものには直接関与しないが、数は神経細胞の5〜10倍あり、神経細胞の働きを支えている。
学習の要点
- 中枢の神経膠細胞は星状膠細胞・希突起膠細胞・小膠細胞・上衣細胞の4種で、それぞれ支持/髄鞘/貪食/内腔被覆と役割が分かれる。
- 覚え方のコツ: 「星は関所(血液脳関門)、希突起は巻いて(髄鞘)、小さいのは食べる(食作用)、上衣は部屋の壁(脳室)」で4役を対応づける。
- 関連知識: 末梢神経で髄鞘をつくるのはシュワン細胞。中枢=希突起膠細胞、末梢=シュワン細胞、と髄鞘形成の担当を臓器(脳・脊髄 vs 末梢神経)で対比する。
- よくある間違い: 髄鞘形成を星状膠細胞のせいにする誤り。星状膠細胞は血液脳関門で、髄鞘は希突起膠細胞。
- 臨床応用: 小膠細胞・シュワン細胞と髄鞘の理解は、脱髄や末梢神経障害を扱う施術判断の基礎になる。
比較表
確認問題(その場で確認・記録には残りません)
中枢神経系で神経細胞の軸索を巻いて髄鞘を形成するのは( )である。
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答え: 希突起膠細胞
神経組織は神経細胞と( )とからなり、人体各部の情報伝達の役割を果たす。
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答え: 神経膠細胞(グリア細胞)
※ 確認問題はその場の理解確認用で、復習スケジュール(FSRS)には記録されません。