学習トップ理由で解く 生理学第10章 ▸ A. ニューロンの構造と働き / Q0579

理由で解く 生理学

Q0579 神経

出典:あマ指 第1回(1993) 問題51
問題
神経組織について誤っている記述はどれか。
選択肢
1 ニューロンには樹状突起がある。
2 軸索内で物質輸送が行われる。
3 髄鞘は絶縁性が高い。
4 中枢神経内のグリア細胞の数はニューロンより少ない。
解答
正解4(中枢神経内のグリア細胞の数はニューロンより少ない。)
解説
✗ 1. 誤り
ニューロンには樹状突起がある。
ニューロンは細胞体から複数の樹状突起を伸ばし、他のニューロンやシナプスからの情報を受容する。
✗ 2. 誤り
軸索内で物質輸送が行われる。
軸索内では順行性輸送(細胞体→終末方向、伝達物質の小胞など)と逆行性輸送(終末→細胞体方向、神経成長因子など)の軸索輸送が行われている。
✗ 3. 誤り
髄鞘は絶縁性が高い。
髄鞘(ミエリン鞘)はリン脂質に富む膜構造で高い絶縁性を持ち、跳躍伝導を可能にしている。
✓ 4. 正しい
中枢神経内のグリア細胞の数はニューロンより少ない。
中枢神経内のグリア細胞(神経膠細胞)の数はニューロンより多く、約10倍とされる。グリア細胞にはアストロサイト(血液脳関門の形成、栄養供給)、オリゴデンドロサイト(中枢の髄鞘形成)、ミクログリア(免疫・貪食機能)などがあり、ニューロンの支持・保護・栄養供給などを担っている。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「グリア=グルー(糊)」で、ニューロンを接着・支持する細胞。数が「多い」ことを「10倍のグリア」と覚える。
  • 関連知識: 末梢神経の髄鞘はシュワン細胞が形成し、中枢神経の髄鞘はオリゴデンドロサイトが形成する。多発性硬化症は中枢の脱髄疾患、ギラン・バレー症候群は末梢の脱髄疾患である。
  • よくある間違い: グリア細胞の数をニューロンより少ないと誤解すること。ニューロンが「主役」のイメージがあるが、数的にはグリア細胞が圧倒的に多い。
  • 教科書では「b.支持細胞」の範囲に該当する。
解説画像
あマ指 第1回(1993) 問題51|神経組織について誤っている記述はどれか。 解説図
あマ指 第1回(1993) 問題51|神経組織について誤っている記述はどれか。
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