学習トップ理由で解く 生理学第9章 ▸ A. 生殖 / Q0566

理由で解く 生理学

Q0566 生殖・成長と老化

出典:鍼灸 第16回(2008) 問題38
問題
体温について正しいのはどれか。
選択肢
1 口腔温は直腸温より高い。
2 夜間は日中より高い。
3 月経後に高い。
4 食後に高い。
解答
正解4(食後に高い。)
解説
✗ 1. 誤り
口腔温は直腸温より高い。
口腔温は直腸温より低い。深部体温の高い順は直腸温>口腔温>腋窩温であり、直腸温が最も深部体温に近い値を示す。
✗ 2. 誤り
夜間は日中より高い。
体温は日内リズム(概日リズム)により日中(特に夕方)に高く、夜間(早朝3〜5時頃)に最低となる。日較差は約1℃以内である。
✗ 3. 誤り
月経後に高い。
月経後(卵胞期)は低温相である。体温が高くなるのは排卵後の黄体期であり、プロゲステロンの作用による。
✓ 4. 正しい
食後に高い。
食後は食事誘発性熱産生(DIT: Diet Induced Thermogenesis)により体温が上昇する。食物の消化・吸収・代謝過程でエネルギーが消費されて熱が産生され、特にタンパク質の摂取で最も大きなDITが生じる。DITは摂取エネルギーの約10%に相当する。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 体温測定の信頼度は「直腸>口腔>腋窩」の順。「直(じ)口(こ)腋(え)」=「じこえ」→ 事故(直腸が一番正確)と語呂合わせ。
  • 関連知識: 基礎体温は早朝覚醒直後に舌下で測定する。月経周期における低温期(卵胞期)と高温期(黄体期)の差は約0.3〜0.5℃で、この二相性が排卵の指標となる。
  • よくある間違い: 「月経後に体温が高い」と考えがちであるが、月経後は卵胞期(低温相)にあたる。高温相は排卵後の黄体期である。
  • 教科書では「b.女性生殖器」の範囲に該当する。
比較表
体温変動要因 高くなる条件 低くなる条件
日内リズム 夕方(16〜18時頃) 早朝(3〜5時頃)
性周期 黄体期(プロゲステロン↑) 卵胞期(月経後)
食事 食後(DIT) 空腹時
測定部位 直腸温(最も高い) 腋窩温(最も低い)
解説画像
鍼灸 第16回(2008) 問題38|体温について正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第16回(2008) 問題38|体温について正しいのはどれか。
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