学習トップ理由で解く 生理学第8章 ▸ B. ホルモンの種類とその働き / Q0554

理由で解く 生理学

Q0554 内分泌

出典:あマ指 第33回(2025) 問題27
問題
血中カルシウム濃度を調節するホルモンはどれか。
選択肢
1 インスリン
2 バソプレシン
3 ソマトスタチン
4 パラソルモン
解答
正解4(パラソルモン)
解説
✗ 1. 誤り
インスリン
インスリンは膵臓β細胞から分泌され、血糖値を低下させるホルモンである。Ca2+調節には直接関与しない。
✗ 2. 誤り
バソプレシン
バソプレシン(ADH)は下垂体後葉から分泌され、腎臓の集合管での水再吸収を促進して血漿浸透圧を調節するホルモンである。Ca2+調節には直接関与しない。
✗ 3. 誤り
ソマトスタチン
ソマトスタチンは膵臓δ細胞や視床下部から分泌され、成長ホルモン・インスリン・グルカゴン・TSHなどの分泌を広く抑制するホルモンである。Ca2+調節には直接関与しない。
✓ 4. 正しい
パラソルモン
パラソルモン(PTH/副甲状腺ホルモン)は副甲状腺(上皮小体)から分泌され、血中Ca2+濃度を上昇させるホルモンである。血中Ca2+が低下するとPTH分泌が亢進し、骨吸収促進(破骨細胞の活性化)、腎臓でのCa2+再吸収促進、活性型ビタミンD産生促進を介した腸管Ca2+吸収増加の3つの経路で血中Ca2+を上昇させる。拮抗ホルモンであるカルシトニン(甲状腺C細胞)とともにCa2+恒常性を維持する。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「パラソルモン=Ca↑の3本柱(骨・腎・腸)」「カルシトニン=Ca↓(骨吸収を止める)」とセットで記憶する。
  • 関連知識: 血中Ca2+の正常値は約8.5-10.5mg/dL。Ca2+は筋収縮・神経伝達・血液凝固・酵素活性など多くの生理機能に不可欠。低Ca血症ではテタニー(筋痙攣)、高Ca血症では筋力低下・意識障害が生じる。
  • よくある間違い: インスリンとパラソルモンはともに「ホメオスタシス維持」のホルモンだが、インスリンは「血糖」、パラソルモンは「血中Ca」の調節と混同しないこと。
  • 教科書では「e.副甲状腺のホルモン」の範囲に該当する。
比較表
ホルモン 調節対象 分泌部位
パラソルモン(PTH) 血中Ca2+(上昇↑) 副甲状腺
カルシトニン 血中Ca2+(低下↓) 甲状腺C細胞
インスリン 血糖(低下↓) 膵β細胞
グルカゴン 血糖(上昇↑) 膵α細胞
ADH 血漿浸透圧(低下↓) 下垂体後葉
アルドステロン 血中Na+(上昇↑) 副腎皮質球状層
解説画像
あマ指 第33回(2025) 問題27|血中カルシウム濃度を調節するホルモンはどれか。 解説図
あマ指 第33回(2025) 問題27|血中カルシウム濃度を調節するホルモンはどれか。
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