学習トップ理由で解く 生理学第8章 ▸ B. ホルモンの種類とその働き / Q0553

理由で解く 生理学

Q0553 内分泌

出典:鍼灸 第32回(2024) 問題28
問題
下垂体前葉ホルモンはどれか。
選択肢
1 バソプレシン
2 カルシトニン
3 成長ホルモン
4 テストステロン
解答
正解3(成長ホルモン)
解説
✗ 1. 誤り
バソプレシン
バソプレシン(ADH)は視床下部で産生され下垂体後葉から分泌されるホルモンである。前葉ではなく後葉からの分泌。
✗ 2. 誤り
カルシトニン
カルシトニンは甲状腺の傍濾胞細胞(C細胞)から分泌されるホルモンであり、下垂体からは分泌されない。
✓ 3. 正しい
成長ホルモン
成長ホルモン(GH)は下垂体前葉のソマトトロフ細胞から分泌されるペプチドホルモンである。視床下部のGHRH(成長ホルモン放出ホルモン)により分泌が促進され、ソマトスタチンにより抑制される。骨端軟骨の成長促進(IGF-1を介して)、蛋白質合成促進、脂肪分解促進、血糖上昇(インスリン拮抗)などの作用を持つ。
✗ 4. 誤り
テストステロン
テストステロンは精巣のライディッヒ細胞(間質細胞)から分泌される男性ホルモン(アンドロゲン)であり、下垂体からは分泌されない。LHによる支配を受ける。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 前葉6つを「ゴ(GH)・プロ(PRL)・テ(TSH)・ア(ACTH)・フ(FSH)・ル(LH)」と頭文字で覚える。テストステロンは精巣(ライディッヒ細胞)、カルシトニンは甲状腺C細胞からの分泌であり、下垂体ではない。
  • 関連知識: テストステロンは精巣のライディッヒ細胞からLHの支配下で分泌され、男性第二次性徴(声変わり、体毛、筋肉発達)に関与する。精子形成にはFSHとテストステロンの両方が必要。
  • よくある間違い: バソプレシンは下垂体から分泌されるが「前葉」ではなく「後葉」からである。「前葉」と「後葉」の区別を問う出題は非常に多い。
  • 教科書では「h.精巣のホルモン」の範囲に該当する。
比較表
下垂体 ホルモン 主な作用
前葉 成長ホルモン(GH) 成長促進、血糖上昇
前葉 プロラクチン(PRL) 乳汁産生促進
前葉 TSH 甲状腺ホルモン分泌促進
前葉 ACTH コルチゾール分泌促進
前葉 FSH 卵胞発育/精子形成
前葉 LH 排卵誘発/黄体形成
後葉 オキシトシン 子宮収縮、射乳
後葉 バソプレシン(ADH) 水の再吸収促進
解説画像
鍼灸 第32回(2024) 問題28|下垂体前葉ホルモンはどれか。 解説図
鍼灸 第32回(2024) 問題28|下垂体前葉ホルモンはどれか。
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