学習トップ理由で解く 生理学第6章 ▸ D. 体温調節の障害 / Q0390

理由で解く 生理学

Q0390 体温

出典:鍼灸 第32回(2024) 問題27
問題
発熱について正しい記述はどれか。
選択肢
1 インターロイキンが原因となる。
2 体温調節機構は大脳皮質にある。
3 38℃で蛋白質の変性が始まる。
4 セットポイントは平熱時より低い。
解答
正解1(インターロイキンが原因となる。)
解説
✓ 1. 正しい
インターロイキンが原因となる。
発熱はインターロイキン(IL-1、IL-6など)やインターフェロン、TNF-αなどの内因性発熱物質が視床下部の体温調節中枢に作用し、プロスタグランジンE2を介してセットポイントを上昇させることで起こる。外因性発熱物質(細菌・ウイルスなど)が体内に侵入すると、マクロファージなどの免疫細胞がこれらの内因性発熱物質を産生する。
✗ 2. 誤り
体温調節機構は大脳皮質にある。
体温調節機構の中枢は視床下部(前視床下部・視索前野)にあり、大脳皮質ではない。
✗ 3. 誤り
38℃で蛋白質の変性が始まる。
蛋白質の熱変性は42℃以上で始まるとされ、38℃では変性しない。
✗ 4. 誤り
セットポイントは平熱時より低い。
発熱時にはセットポイントが平熱時より高く設定される。セットポイントが上昇するため、体は現在の体温を「低い」と認識し、産熱亢進・放熱抑制(悪寒・ふるえ・皮膚血管収縮)が起こる。
ポイント
  • 発熱の本質はセットポイントの上昇であり、内因性発熱物質(インターロイキン等)が視床下部に作用して起こる。
  • 覚え方のコツ: 「発熱=セットポイント↑」「うつ熱=セットポイント正常で環境の熱負荷過大」と対比して覚える。
  • 関連知識: 解熱剤(NSAIDs)はプロスタグランジンE2の産生を抑制してセットポイントを正常化する。うつ熱(熱中症)ではセットポイントは正常なため解熱剤は無効である。
  • よくある間違い: 発熱とうつ熱を混同しやすい。発熱=セットポイント上昇、うつ熱=セットポイント正常で放熱が追いつかない状態である。
解説画像
鍼灸 第32回(2024) 問題27|発熱について正しい記述はどれか。 解説図
鍼灸 第32回(2024) 問題27|発熱について正しい記述はどれか。
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