学習トップ理由で解く 生理学第6章 ▸ D. 体温調節の障害 / Q0389

理由で解く 生理学

Q0389 体温

出典:鍼灸 第30回(2022) 問題27
問題
発熱について正しい記述はどれか。
選択肢
1 体温が39℃になるとタンパク質が変性する。
2 発熱物質の作用により産熱が高まる。
3 深部体温は変化しない。
4 中脳が関与する。
解答
正解2(発熱物質の作用により産熱が高まる。)
解説
✗ 1. 誤り
体温が39℃になるとタンパク質が変性する。
体温39℃程度ではタンパク質は変性しない。タンパク質変性は通常42℃以上で起こる。
✓ 2. 正しい
発熱物質の作用により産熱が高まる。
発熱は外因性発熱物質(細菌・ウイルス)が体内に侵入し、マクロファージなどから内因性発熱物質(インターロイキン、インターフェロンなどのサイトカイン)が産生されることで起こる。これらが視床下部のセットポイントを上方にずらし、産熱の亢進(悪寒・ふるえ)と放熱の抑制(皮膚血管収縮)が同時に生じて体温が上昇する。解熱時にはセットポイントが正常に戻り、発汗による放熱が促進される。
✗ 3. 誤り
深部体温は変化しない。
発熱時にはセットポイント上昇に伴い深部体温も上昇する。
✗ 4. 誤り
中脳が関与する。
発熱に関与する体温調節中枢は視床下部にあり、中脳ではない。
ポイント
  • 発熱はセットポイントの上昇により産熱亢進+放熱抑制が起こる現象である。
  • 覚え方のコツ: 「発熱=セットポイント↑」「うつ熱=セットポイント正常だが環境の熱負荷過大」と対比して覚える。
  • 関連知識: うつ熱(熱中症)はセットポイントが正常なので解熱剤が無効であり、物理的冷却が必要である。
  • よくある間違い: 発熱とうつ熱を混同しやすい。発熱は感染症などで能動的にセットポイントが上昇する現象、うつ熱は環境要因による受動的な体温上昇である。
解説画像
鍼灸 第30回(2022) 問題27|発熱について正しい記述はどれか。 解説図
鍼灸 第30回(2022) 問題27|発熱について正しい記述はどれか。
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