学習トップ理由で解く 生理学第8章 ▸ B. ホルモンの種類とその働き / Q0539

理由で解く 生理学

Q0539 内分泌

出典:鍼灸 第27回(2019) 問題30
問題
ノルアドレナリンの方がアドレナリンより作用が強いのはどれか。
選択肢
1 気管支拡張
2 血圧上昇
3 血糖値上昇
4 心収縮力増大
解答
正解2(血圧上昇)
解説
✗ 1. 誤り
気管支拡張
気管支拡張はβ2受容体を介した作用であり、β受容体への親和性が高いアドレナリンの方が強い。
✓ 2. 正しい
血圧上昇
ノルアドレナリンはα受容体(特にα1受容体)への親和性がアドレナリンより高く、末梢血管平滑筋を強力に収縮させるため血圧上昇作用がアドレナリンより強い。ノルアドレナリンは主に交感神経終末から放出される神経伝達物質であると同時に、副腎髄質からも少量分泌されるホルモンである。α1受容体を介した血管収縮→末梢血管抵抗増大→血圧上昇という経路において、ノルアドレナリンが優位に作用する。
✗ 3. 誤り
血糖値上昇
血糖値上昇は主にβ2受容体を介した肝グリコーゲン分解によるものであり、β受容体への親和性が高いアドレナリンの方が作用が強い。
✗ 4. 誤り
心収縮力増大
心収縮力増大はβ1受容体を介した作用であり、β受容体全般への親和性が高いアドレナリンの方が作用が強い。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「ノル=ノルマ(標準)=αが基本→血管収縮→血圧上昇が得意」「アドレナリンはαもβも→全身に広く作用」と連想する。
  • 関連知識: 副腎髄質から分泌されるカテコールアミンの約80%がアドレナリン、約20%がノルアドレナリンである。交感神経終末からは主にノルアドレナリンが放出される。副腎髄質は交感神経節前線維に直接支配される。
  • よくある間違い: 「ノルアドレナリンは心臓に強く作用する」と勘違いしやすい。心臓(β1)への作用はアドレナリンの方が強い。ノルアドレナリンが優位なのは血管収縮(α1)による血圧上昇のみである。
  • 教科書では「g.副腎のホルモン」の範囲に該当する。
解説画像
鍼灸 第27回(2019) 問題30|ノルアドレナリンの方がアドレナリンより作用が強いのはどれか。 解説図
鍼灸 第27回(2019) 問題30|ノルアドレナリンの方がアドレナリンより作用が強いのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 生理学
App Store入手