学習トップ理由で解く 生理学第8章 ▸ B. ホルモンの種類とその働き / Q0529

理由で解く 生理学

Q0529 内分泌

出典:鍼灸 第24回(2016) 問題32
問題
加齢による低下がみられないのはどれか。
選択肢
1 腎血流量
2 最大換気能力
3 視力
4 副甲状腺ホルモン分泌
解答
正解4(副甲状腺ホルモン分泌)
解説
✗ 1.
腎血流量
✗ 正しい。腎血流量は加齢に伴い腎動脈の硬化、糸球体数の減少、腎実質の萎縮により低下する。GFR(糸球体濾過量)も年齢とともに低下する。
✗ 2.
最大換気能力
✗ 正しい。最大換気能力は加齢に伴い肺の弾性反跳力の低下、胸郭コンプライアンスの減少、呼吸筋力の低下により減少する。
✗ 3.
視力
✗ 正しい。視力は加齢に伴い水晶体の弾性低下による調節力の減退(老視)、水晶体の混濁(白内障)、網膜機能の低下により低下する。
✓ 4. 誤り
副甲状腺ホルモン分泌
副甲状腺ホルモン(PTH、パラソルモン)の分泌は加齢によって低下するのではなく、むしろ維持または増加する傾向がある。加齢に伴い腎臓でのビタミンD活性化能が低下し、腸管からのCa吸収が減少するため、血中Ca濃度を維持する代償としてPTH分泌が亢進する。この持続的なPTH亢進は骨吸収を促進し、加齢に伴う骨量減少(骨粗鬆症)の一因となる。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「加齢→VitD↓→Ca吸収↓→PTH↑(代償)→骨吸収↑→骨粗鬆症」の流れで覚える。PTHは血中Caを守るために頑張って増加する。
  • 関連知識: 加齢により低下するホルモンとして、成長ホルモン、性ホルモン(エストロゲン・テストステロン)、メラトニンがある。一方、PTHやADHは加齢で低下しにくいか増加する。
  • よくある間違い: 「加齢=全ての機能が低下する」と思い込むこと。PTHのように代償性に増加するホルモンも存在する。
  • 教科書では「e.副甲状腺のホルモン」の範囲に該当する。
解説画像
鍼灸 第24回(2016) 問題32|加齢による低下がみられないのはどれか。 解説図
鍼灸 第24回(2016) 問題32|加齢による低下がみられないのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 生理学
App Store入手