
この図の解説
この図は性周期をひとつの環(サイクル)として矢印でつないだチャートである。上段の外向き矢印を追うと、月経→卵胞が育つ→エストロゲン分泌→子宮内膜増殖(増殖期)→LHサージ→排卵、と進む。ここまでが卵胞期~排卵期にあたる。下段では、排卵→黄体が形成→プロゲステロン分泌→子宮内膜分泌亢進(分泌期)→(受精しなければ)黄体は10~12日で急速に退化→プロゲステロン低下→再び月経へ、と黄体期の流れが描かれる。中央には卵胞から黄体・白体へと変化する卵巣の像と、それに同調して厚みを増減する子宮内膜の断面が重ねられている。ホルモンを分泌する卵巣(卵胞・黄体)が「司令塔」、子宮内膜が「その指令を受けて変化する現場」という上下の対応を、まず図全体で押さえたい。吹き出しにあるとおり「エストロゲン→子宮内膜の増殖」「プロゲステロン→子宮腺の分泌」の2つを軸に矢印をたどると、環がつながって理解しやすい。
学習の要点
- 環の起点は月経。剝がれ落ちた子宮内膜がリセットされ、新たな卵胞が育ち始めることで次の一周が始まる。
- 覚え方のコツ: 「エストロゲン=増殖(増やす)」「プロゲステロン=分泌(栄養を蓄える)」の2語だけ暗記し、あとは矢印を追う。
- 関連知識: エストロゲン(卵胞ホルモン)は発育中の卵胞(卵胞膜)から、プロゲステロン(黄体ホルモン)は排卵後の黄体から分泌される。
- よくある間違い: プロゲステロンの「低下」が月経の引き金。エストロゲンではなく、黄体退化に伴うプロゲステロン低下で機能層が剝離する。
- 臨床応用: 黄体が退化せず妊娠黄体として持続すると月経は起こらない。妊娠の成立は「黄体が維持されるかどうか」で分岐する。
比較表
確認問題(その場で確認・記録には残りません)
チャートの下段で、排卵後にできる( )からはプロゲステロンが分泌され、子宮内膜は分泌亢進(分泌期)となる。( )に入る語を答えよ。
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答え: 黄体
子宮内膜が分泌亢進(分泌期)となった状態で受精卵が到達すると、内膜に潜り込む( )が成立する。これが妊娠の始まりである。( )に入る語を答えよ。
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答え: 着床
※ 確認問題はその場の理解確認用で、復習スケジュール(FSRS)には記録されません。