学習トップ理由で解く 生理学第8章 ▸ B. ホルモンの種類とその働き / Q0506

理由で解く 生理学

Q0506 内分泌

出典:あマ指 第17回(2009) 問題45
問題
糖質コルチコイドの作用で正しい記述はどれか。
選択肢
1 血糖値を低下させる。
2 アレルギー症状を抑制する。
3 胃酸分泌を抑制する。
4 ストレスに対する抵抗を弱める。
解答
正解2(アレルギー症状を抑制する。)
解説
✗ 1. 誤り
血糖値を低下させる。
糖質コルチコイドは肝臓での糖新生を促進し、末梢でのグルコース利用を抑制して血糖値を「上昇」させる。低下させるのはインスリンである。
✓ 2. 正しい
アレルギー症状を抑制する。
糖質コルチコイド(コルチゾールなど)は副腎皮質束状層から分泌され、強力な抗炎症・免疫抑制作用を持ち、アレルギー症状を抑制する。リンパ球の増殖抑制、サイトカイン産生抑制、抗体産生抑制などの機序による。臨床ではステロイド薬としてアレルギー疾患、自己免疫疾患、炎症性疾患の治療に広く使用される。分泌はACTH-CRH系により調節される。
✗ 3. 誤り
胃酸分泌を抑制する。
糖質コルチコイドは胃酸分泌を「促進」する傾向があり、長期使用で消化性潰瘍のリスクが上昇する。
✗ 4. 誤り
ストレスに対する抵抗を弱める。
糖質コルチコイドはストレスに対する抵抗力を「高める」抗ストレスホルモンであり、弱めるのは誤りである。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 糖質コルチコイドの「糖質」は「糖新生促進=血糖上昇」を意味する。抗炎症・免疫抑制作用=「ステロイド薬」と臨床に直結させて記憶する。
  • 関連知識: コルチゾール過剰はクッシング症候群(満月様顔貌・中心性肥満・高血糖・骨粗鬆症)、不足はアジソン病(低血糖・低血圧・色素沈着)を引き起こす。副腎皮質はACTH(下垂体前葉)により支配され、負のフィードバックで調節される。
  • よくある間違い: 「血糖を低下させる」と「上昇させる」の方向を間違えやすい。糖質コルチコイドはインスリンの拮抗ホルモンであり、血糖を「上昇」させる。
  • 教科書では「g.副腎のホルモン」の範囲に該当する。
比較表
作用 糖質コルチコイド 鉱質コルチコイド
代表ホルモン コルチゾール アルドステロン
分泌部位 副腎皮質束状層 副腎皮質球状層
主な調節因子 ACTH レニン-アンジオテンシン系
血糖 上昇(糖新生促進) 直接作用なし
電解質 (弱いNa再吸収作用) Na再吸収促進、K排泄促進
免疫 抗炎症・免疫抑制 関与なし
解説画像
あマ指 第17回(2009) 問題45|糖質コルチコイドの作用で正しい記述はどれか。 解説図
あマ指 第17回(2009) 問題45|糖質コルチコイドの作用で正しい記述はどれか。
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