学習トップ理由で解く 生理学第8章 ▸ B. ホルモンの種類とその働き / Q0497

理由で解く 生理学

Q0497 内分泌

出典:あマ指 第15回(2007) 問題42
問題
血糖を下げるホルモンはどれか。
選択肢
1 グルカゴン
2 ガストリン
3 アドレナリン
4 インスリン
解答
正解4(インスリン)
解説
✗ 1. 誤り
グルカゴン
グルカゴンは膵臓ランゲルハンス島のα細胞から分泌され、肝グリコーゲン分解と糖新生を促進して血糖値を上昇させるホルモンである。
✗ 2. 誤り
ガストリン
ガストリンは胃のG細胞から分泌される消化管ホルモンであり、胃酸分泌を促進する。血糖調節には直接関与しない。
✗ 3. 誤り
アドレナリン
アドレナリンは副腎髄質から分泌されるカテコールアミンであり、グリコーゲン分解を促進して血糖値を上昇させる。
✓ 4. 正しい
インスリン
インスリンは膵臓ランゲルハンス島のβ細胞から分泌される唯一の血糖低下ホルモンである。インスリンは筋肉・脂肪組織の細胞膜上のGLUT4を活性化してグルコース取り込みを促進し、肝臓でのグリコーゲン合成を促進し、糖新生を抑制することで血糖値を低下させる。血糖を上げるホルモンは多数あるが、下げるホルモンはインスリンのみである。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「血糖を下げる=インスリン一択」と断言できるようにする。血糖上昇ホルモンは「グルカゴン・アドレナリン・コルチゾール・成長ホルモン・甲状腺ホルモン」と多数ある。
  • 関連知識: インスリンの分泌不足はI型糖尿病、インスリン抵抗性はII型糖尿病の原因である。血糖値が正常空腹時で約70〜110 mg/dLに維持されるのは、インスリンと拮抗ホルモンのバランスによる。
  • よくある間違い: グルカゴンはインスリンと同じ膵臓から分泌されるが、作用は正反対(血糖上昇)である。名前が似ているため注意する。
  • 教科書では「f.膵臓のホルモン」の範囲に該当する。
比較表
ホルモン 血糖への作用 分泌部位 主な機序
インスリン 低下 膵島β細胞 グルコース取り込み促進、グリコーゲン合成促進
グルカゴン 上昇 膵島α細胞 肝グリコーゲン分解、糖新生促進
アドレナリン 上昇 副腎髄質 グリコーゲン分解促進
コルチゾール 上昇 副腎皮質 糖新生促進、タンパク質分解
成長ホルモン 上昇 下垂体前葉 脂肪分解促進、インスリン拮抗
解説画像
あマ指 第15回(2007) 問題42|血糖を下げるホルモンはどれか。 解説図
あマ指 第15回(2007) 問題42|血糖を下げるホルモンはどれか。
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