学習トップ理由で解く 生理学第8章 ▸ B. ホルモンの種類とその働き / Q0498

理由で解く 生理学

Q0498 内分泌

出典:あマ指 第15回(2007) 問題43
問題
サイロキシンの作用で誤っているのはどれか。
選択肢
1 代謝亢進
2 体温上昇
3 発育促進
4 体液量増加
解答
正解4(体液量増加)
解説
✗ 1.
代謝亢進
✗ 正しい。サイロキシン(T4)は全身のほぼすべての組織で酸素消費量と基礎代謝率を亢進させる。これは甲状腺ホルモンの最も基本的な作用である。
✗ 2.
体温上昇
✗ 正しい。代謝亢進に伴い熱産生が増加し、体温が上昇する。甲状腺機能亢進症では暑がりになるのはこのためである。
✗ 3.
発育促進
✗ 正しい。サイロキシンは骨の成長や中枢神経系の発達を促進し、小児の発育に不可欠である。先天性甲状腺機能低下症(クレチン症)では知的発達障害や低身長が生じる。
✓ 4. 誤り
体液量増加
体液量の増加はサイロキシンの主要な作用ではない。サイロキシンは代謝亢進により酸素消費量の増大、心拍出量の増加、発汗亢進などを引き起こすが、体液量を直接増加させる作用はない。むしろ代謝亢進により体重減少が起こることが多い。体液量の調節はバソプレシン(ADH)やアルドステロンが担う。
ポイント
  • 覚え方のコツ: サイロキシンの作用は「代・体・発(だい・たい・はつ)」=代謝亢進・体温上昇・発育促進の3つで整理する。体液量調節はADH・アルドステロンの担当である。
  • 関連知識: 甲状腺機能亢進症(バセドウ病)では代謝亢進・頻脈・体重減少・発汗過多・眼球突出が見られる。甲状腺機能低下症(粘液水腫)では代謝低下・徐脈・体重増加・寒がりが見られる。
  • よくある間違い: 甲状腺機能低下症では粘液水腫(ムチン沈着による浮腫)が生じるが、これはサイロキシンの「作用」ではなく「欠乏」による病態である。
  • 教科書では「d.甲状腺のホルモン」の範囲に該当する。
解説画像
あマ指 第15回(2007) 問題43|サイロキシンの作用で誤っているのはどれか。 解説図
あマ指 第15回(2007) 問題43|サイロキシンの作用で誤っているのはどれか。
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