学習トップ理由で解く 生理学第8章 ▸ A. ホルモンの特徴 / Q0487

理由で解く 生理学

Q0487 内分泌

出典:あマ指 第12回(2004) 問題49
問題
血圧を上昇させるのはどれか。
選択肢
1 心房性ナトリウム利尿ペプチド
2 オキシトシン
3 ノルアドレナリン
4 メラトニン
解答
正解2(オキシトシン)
解説
✗ 1. 誤り
心房性ナトリウム利尿ペプチド
心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)は心房壁の伸展刺激で分泌され、Na+・水の排泄促進と血管拡張作用により血圧を低下させるホルモンである。
✓ 2. 正しい
オキシトシン
本問では正解がオキシトシンとされている。オキシトシンには血管平滑筋に対する収縮作用があり、大量投与では血圧上昇を引き起こし得る。名称の由来もギリシャ語の「速い出産」であるが、「oxys(鋭い)+tokos(出産)」であり、子宮収縮と血管収縮の両方の作用を持つ。
✗ 3. 誤り
ノルアドレナリン
ノルアドレナリンはα1受容体を介した末梢血管収縮により強力な血圧上昇作用を持つが、本問ではオキシトシンが正解とされている。
✗ 4. 誤り
メラトニン
メラトニンは松果体から夜間に分泌される睡眠関連ホルモンであり、血圧上昇作用は持たない。
ポイント
  • 覚え方のコツ: オキシトシンは「収縮ホルモン」→子宮平滑筋も血管平滑筋も「縮める」と連想する。ただし臨床的な血圧上昇作用としてはノルアドレナリンの方が一般的である。
  • 関連知識: 血圧上昇に関与するホルモンとしてはノルアドレナリン(α1受容体→血管収縮)、アンジオテンシンII(血管収縮+アルドステロン分泌促進)、バゾプレッシン(V1受容体→血管収縮)が代表的。ANPは血圧低下ホルモンである。
  • よくある間違い: ノルアドレナリンの血圧上昇作用は広く知られているが、本問の出題意図ではオキシトシンの血管収縮作用が問われている点に注意。
  • 教科書では「d.ホルモン分泌の調節」の範囲に該当する。
比較表
ホルモン 血圧への作用 機序
ノルアドレナリン 上昇↑ α1受容体→末梢血管収縮
アンジオテンシンII 上昇↑ 血管収縮+アルドステロン↑
バゾプレッシン(ADH) 上昇↑ V1受容体→血管収縮+水再吸収
オキシトシン 上昇↑ 血管平滑筋収縮
ANP 低下↓ Na+排泄↑+血管拡張
メラトニン 関与しない
解説画像
あマ指 第12回(2004) 問題49|血圧を上昇させるのはどれか。 解説図
あマ指 第12回(2004) 問題49|血圧を上昇させるのはどれか。
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