学習トップ理由で解く 生理学第8章 ▸ A. ホルモンの特徴 / Q0488

理由で解く 生理学

Q0488 内分泌

出典:鍼灸 第12回(2004) 問題41
問題
ステロイドホルモンはどれか。
選択肢
1 サイロキシン
2 アドレナリン
3 コルチゾール
4 ゴナドトロピン
解答
正解3(コルチゾール)
解説
✗ 1. 誤り
サイロキシン
サイロキシン(T4)はチロシンから合成されるアミノ酸誘導体ホルモンであり、ステロイド骨格を持たない。ただし脂溶性であり核内受容体に結合する点はステロイドと類似する。
✗ 2. 誤り
アドレナリン
アドレナリンはチロシンから合成されるカテコールアミン(アミノ酸誘導体)であり、ステロイドホルモンではない。水溶性で細胞膜表面の受容体に結合する。
✓ 3. 正しい
コルチゾール
コルチゾールはステロイドホルモンである。副腎皮質束状層から分泌される糖質コルチコイドで、コレステロールを前駆体として合成されるステロイド骨格(シクロペンタノペルヒドロフェナントレン環)を持つ。脂溶性であるため細胞膜を通過し、細胞内の核内受容体(グルココルチコイド受容体)に結合して遺伝子発現を調節する。
✗ 4. 誤り
ゴナドトロピン
ゴナドトロピン(FSH・LH)は下垂体前葉から分泌される糖蛋白質ホルモンであり、ステロイドホルモンではない。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「ステロイド=コレステロール由来→副腎皮質と性腺から出る脂溶性ホルモン」。「コルチゾール=コレステロール」と語感が似ている点も利用する。
  • 関連知識: ホルモンの化学的分類は3つ。(1)ペプチドホルモン(インスリン、GH等)、(2)アミノ酸誘導体(カテコールアミン、甲状腺ホルモン)、(3)ステロイドホルモン(コルチゾール、性ホルモン等)。脂溶性(核内受容体)はステロイドと甲状腺ホルモンの2群のみ。
  • よくある間違い: 甲状腺ホルモンは脂溶性・核内受容体に結合するため、ステロイドと混同しやすいが、チロシン由来のアミノ酸誘導体であり、ステロイド骨格を持たない。
  • 教科書では「c.ホルモンの作用機序」の範囲に該当する。
比較表
ホルモン 化学的分類 前駆体 溶解性
コルチゾール ステロイド コレステロール 脂溶性
アルドステロン ステロイド コレステロール 脂溶性
テストステロン ステロイド コレステロール 脂溶性
エストロゲン ステロイド コレステロール 脂溶性
サイロキシン アミノ酸誘導体 チロシン 脂溶性
アドレナリン カテコールアミン チロシン 水溶性
ゴナドトロピン 糖蛋白質 アミノ酸鎖 水溶性
解説画像
鍼灸 第12回(2004) 問題41|ステロイドホルモンはどれか。 解説図
鍼灸 第12回(2004) 問題41|ステロイドホルモンはどれか。
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