学習トップ理由で解く 生理学第8章 ▸ A. ホルモンの特徴 / Q0467

理由で解く 生理学

Q0467 内分泌

出典:鍼灸 第5回(1997) 問題42
問題
ステロイドホルモンはどれか。
選択肢
1 インスリン
2 コルチゾール
3 甲状腺ホルモン
4 性腺刺激ホルモン
解答
正解2(コルチゾール)
解説
✗ 1. 誤り
インスリン
インスリンは膵臓β細胞から分泌されるペプチドホルモン(51個のアミノ酸)である。水溶性であり、細胞膜上のチロシンキナーゼ型受容体に結合して作用する。
✓ 2. 正しい
コルチゾール
コルチゾールは副腎皮質束状帯から分泌されるステロイドホルモンであり、コレステロールを前駆体として合成される。脂溶性であるため細胞膜を通過して細胞内に入り、細胞質内の受容体と結合した後に核内へ移行して遺伝子転写を調節する。ステロイドホルモンには副腎皮質ホルモン(コルチゾール、アルドステロン)と性ホルモン(テストステロン、エストロゲン、プロゲステロン)が含まれる。
✗ 3. 誤り
甲状腺ホルモン
甲状腺ホルモン(T3/T4)はアミノ酸(チロシン)誘導体であり、ステロイドホルモンではない。ただし脂溶性で核内受容体に結合して作用する点はステロイドホルモンと共通する。
✗ 4. 誤り
性腺刺激ホルモン
性腺刺激ホルモン(ゴナドトロピン:FSH/LH)は下垂体前葉から分泌される糖タンパク質ホルモンであり、ペプチドホルモンに分類される。
ポイント
  • 覚え方のコツ: ステロイドホルモンは「副腎皮質+性腺」の2か所から出るものと覚える。「ステロイド=コレステロール由来=脂溶性=核内受容体」のセットで記憶する。
  • 関連知識: 甲状腺ホルモンはアミン型であるがステロイドと同様に核内受容体に結合して遺伝子転写を調節する。「核内受容体に結合=ステロイド」とは限らない点に注意する。
  • よくある間違い: 甲状腺ホルモンを脂溶性だからステロイドと誤解すること。甲状腺ホルモンはチロシン由来のアミン型ホルモンであり、ステロイド骨格を持たない。
  • 教科書では「c.ホルモンの作用機序」の範囲に該当する。
比較表
分類 原料 性質 受容体 代表例
ステロイドホルモン コレステロール 脂溶性 細胞内(核内) コルチゾール、アルドステロン、テストステロン、エストロゲン
ペプチドホルモン アミノ酸 水溶性 細胞膜上 インスリン、GH、FSH/LH、ADH
アミン型ホルモン チロシン 様々 膜上/核内 カテコールアミン(膜上)、T3/T4(核内)
解説画像
鍼灸 第5回(1997) 問題42|ステロイドホルモンはどれか。 解説図
鍼灸 第5回(1997) 問題42|ステロイドホルモンはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 生理学
App Store入手