学習トップ理由で解く 生理学第8章 ▸ A. ホルモンの特徴 / Q0465

理由で解く 生理学

Q0465 内分泌

出典:あマ指 第5回(1997) 問題51
問題
日中に比べ夜間に血中濃度が高くなるホルモンはどれか。
選択肢
1 アルドステロン
2 メラトニン
3 カルシトニン
4 アドレナリン
解答
正解2(メラトニン)
解説
✗ 1. 誤り
アルドステロン
アルドステロンは副腎皮質球状帯から分泌され、主にレニン-アンジオテンシン系や血中K+濃度で調節される。メラトニンのような顕著な昼夜の変動はない。
✓ 2. 正しい
メラトニン
メラトニンは松果体から分泌されるアミン型ホルモン(トリプトファン→セロトニン→メラトニン)であり、夜間の暗所で血中濃度が著明に上昇し、日中の明所では低下する。網膜で受容された光情報が視交叉上核(体内時計の中枢)を経て上頸神経節を介し松果体に伝えられ、暗所でメラトニン合成が促進される。概日リズム(サーカディアンリズム)の同調や睡眠誘導に深く関与している。
✗ 3. 誤り
カルシトニン
カルシトニンは甲状腺C細胞から分泌され、骨吸収抑制を介して血中Ca濃度を低下させる。明確な日内変動は示さない。
✗ 4. 誤り
アドレナリン
アドレナリンは副腎髄質から分泌され、交感神経活動やストレスに応じて分泌される。夜間に特異的に増加するわけではなく、むしろ活動時(日中)に高い傾向がある。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「メラトニン=夜(メラ=暗い=メラニン色素と同語源)=夜に増える」と連想する。松果体は第三の目とも呼ばれ、光周期を感知する。
  • 関連知識: 成長ホルモン(GH)やコルチゾールも日内変動を示す。GHは夜間睡眠中(特にノンレム睡眠時)に分泌が亢進し、コルチゾールは早朝に最高値となる。臨床では時差ボケの治療にメラトニン製剤が使用される。
  • よくある間違い: コルチゾールの日内変動との混同。コルチゾールは「早朝に最高・夜間に最低」であり、メラトニンとは逆パターンである。
  • 教科書では「d.ホルモン分泌の調節」の範囲に該当する。
比較表
ホルモン 日内変動のパターン 分泌部位
メラトニン 夜間に最高、日中に最低 松果体
コルチゾール 早朝に最高、夜間に最低 副腎皮質
成長ホルモン 夜間睡眠中(ノンレム睡眠)に亢進 下垂体前葉
解説画像
あマ指 第5回(1997) 問題51|日中に比べ夜間に血中濃度が高くなるホルモンはどれか。 解説図
あマ指 第5回(1997) 問題51|日中に比べ夜間に血中濃度が高くなるホルモンはどれか。
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