学習トップ理由で解く 生理学第8章 ▸ A. ホルモンの特徴 / Q0464

理由で解く 生理学

Q0464 内分泌

出典:あマ指 第5回(1997) 問題50
問題
下垂体前葉ホルモンが分泌を調節しないのはどれか。
選択肢
1 エストロゲン
2 アドレナリン
3 コルチゾール
4 テストステロン
解答
正解2(アドレナリン)
解説
✗ 1.
エストロゲン
✗ 正しい。エストロゲンはFSH・LH(下垂体前葉ホルモン)により卵巣での分泌が調節される。FSHが卵胞の顆粒膜細胞に作用してエストロゲン産生を促進する。
✓ 2. 誤り
アドレナリン
アドレナリンは副腎髄質から分泌されるが、その分泌調節は下垂体前葉ホルモンによるものではなく、交感神経の直接的な神経支配(内臓神経)によって行われる。副腎髄質は発生学的に交感神経節と同じ起源(神経堤)を持ち、節前線維のアセチルコリンにより刺激されてアドレナリンを分泌する。視床下部-下垂体-標的内分泌腺の軸には含まれない。
✗ 3.
コルチゾール
✗ 正しい。コルチゾールはACTH(副腎皮質刺激ホルモン、下垂体前葉)により副腎皮質束状帯からの分泌が調節される。
✗ 4.
テストステロン
✗ 正しい。テストステロンはLH(黄体形成ホルモン、下垂体前葉)により精巣のライディッヒ細胞からの分泌が調節される。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 「副腎髄質=神経支配(交感神経)」「副腎皮質=ホルモン支配(ACTH)」と区別する。副腎は同じ臓器でも皮質と髄質で調節機構が全く異なる。
  • 関連知識: 視床下部-下垂体-標的腺の軸は「HPA軸(視床下部-下垂体-副腎皮質)」「HPG軸(視床下部-下垂体-性腺)」「HPT軸(視床下部-下垂体-甲状腺)」の3つが代表的である。
  • よくある間違い: 副腎髄質と副腎皮質の調節機序の混同。「副腎」という名前が共通するため、両方ともACTH支配と誤解しやすいが、髄質は神経支配である。
  • 教科書では「d.ホルモン分泌の調節」の範囲に該当する。
解説画像
あマ指 第5回(1997) 問題50|下垂体前葉ホルモンが分泌を調節しないのはどれか。 解説図
あマ指 第5回(1997) 問題50|下垂体前葉ホルモンが分泌を調節しないのはどれか。
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