学習トップ理由で解く 生理学第8章 ▸ A. ホルモンの特徴 / Q0457

理由で解く 生理学

Q0457 内分泌

出典:鍼灸 第2回(1994) 問題43
問題
交感神経の作用について誤っているのはどれか。
選択肢
1 ノルアドレナリン分泌増加
2 心拍数増加
3 発汗促進
4 瞳孔縮小
解答
正解4(瞳孔縮小)
解説
✗ 1.
ノルアドレナリン分泌増加
✗ 正しい。交感神経は副腎髄質を刺激してアドレナリンおよびノルアドレナリンの分泌を増加させる。また交感神経節後線維の終末からもノルアドレナリンが放出される。
✗ 2.
心拍数増加
✗ 正しい。交感神経はβ1受容体を介して洞房結節を刺激し、心拍数を増加させる。
✗ 3.
発汗促進
✗ 正しい。交感神経のコリン作動性線維(例外的にアセチルコリンを放出)がエクリン汗腺を刺激して発汗を促進する。
✓ 4. 誤り
瞳孔縮小
交感神経の興奮により瞳孔は「散大」(散瞳)するのであり、「縮小」(縮瞳)ではない。瞳孔散大はα1受容体を介して瞳孔散大筋が収縮することで起こる。縮瞳は副交感神経(動眼神経)による瞳孔括約筋の収縮で起こる。交感神経は闘争・逃走反応(fight or flight)の一環として散瞳を引き起こし、視野を広げる。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 交感神経=闘争・逃走反応=「瞳孔散大(周囲をよく見る)・心拍↑・気管支拡張・発汗」。副交感神経=休息=「縮瞳・心拍↓・消化促進」。
  • 関連知識: 汗腺は交感神経のみで支配されるが、例外的にアセチルコリンを伝達物質とする(コリン作動性交感神経線維)。これは自律神経の例外として頻出である。
  • よくある間違い: 交感神経の作用を全て「ノルアドレナリン=アドレナリン作動性」と覚えると、汗腺の例外を見落とす。汗腺は交感神経支配だがコリン作動性である。
  • 教科書では「d.ホルモン分泌の調節」の範囲に該当する。
比較表
器官 交感神経 副交感神経
瞳孔 散大 縮小
心拍数 増加 減少
気管支 拡張 収縮
消化管運動 抑制 促進
消化液分泌 抑制 促進
膀胱(排尿筋) 弛緩 収縮
血管 収縮 (支配少ない)
汗腺 促進
解説画像
鍼灸 第2回(1994) 問題43|交感神経の作用について誤っているのはどれか。 解説図
鍼灸 第2回(1994) 問題43|交感神経の作用について誤っているのはどれか。
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