学習トップ理由で解く 生理学第8章 ▸ A. ホルモンの特徴 / Q0452

理由で解く 生理学

Q0452 内分泌

出典:鍼灸 第1回(1993) 問題40
問題
プロラクチンの調節作用はどれか。
選択肢
1 糖質コルチコイドの分泌
2 乳汁の産生
3 骨の成長
4 サイロキシンの分泌
解答
正解2(乳汁の産生)
解説
✗ 1. 誤り
糖質コルチコイドの分泌
糖質コルチコイドの分泌調節は副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)が担う。
✓ 2. 正しい
乳汁の産生
プロラクチン(PRL)は下垂体前葉から分泌されるホルモンで、乳腺の発達と乳汁の産生・分泌を促進する主要な作用を持つ。妊娠中はプロラクチン分泌が増加して乳腺を発達させ、分娩後の授乳期には乳汁産生を維持する。プロラクチンの分泌は視床下部からのドーパミン(PIH:プロラクチン抑制ホルモン)により抑制的に調節されている点が他の前葉ホルモンと異なる特徴である。
✗ 3. 誤り
骨の成長
骨の成長促進は成長ホルモン(GH)およびインスリン様成長因子(IGF-1)が担う。
✗ 4. 誤り
サイロキシンの分泌
サイロキシンの分泌調節は甲状腺刺激ホルモン(TSH)が担う。
ポイント
  • 覚え方のコツ: Prolactin=Pro(促進)+lactin(乳)=「乳汁を促進する」と名前から直結で覚える。視床下部の「抑制ホルモン」で調節される珍しいホルモンである。
  • 関連知識: 乳汁産生はプロラクチン、乳汁射出(射乳)はオキシトシンが担う。両者の役割の違いを明確に区別する。プロラクチン産生腫瘍(プロラクチノーマ)は臨床で頻出である。
  • よくある間違い: 「乳汁の産生」と「乳汁の射出(射乳)」は別のホルモンが担う。射乳反射はオキシトシンの作用であり、プロラクチンではない。
  • 教科書では「d.ホルモン分泌の調節」の範囲に該当する。
比較表
機能 担当ホルモン 分泌部位 調節因子
乳汁産生 プロラクチン(PRL) 下垂体前葉 ドーパミン(抑制)
乳汁射出(射乳) オキシトシン 下垂体後葉 吸啜刺激(神経反射)
解説画像
鍼灸 第1回(1993) 問題40|プロラクチンの調節作用はどれか。 解説図
鍼灸 第1回(1993) 問題40|プロラクチンの調節作用はどれか。
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