学習トップ理由で解く 生理学第8章 ▸ A. ホルモンの特徴 / Q0453

理由で解く 生理学

Q0453 内分泌

出典:鍼灸 第1回(1993) 問題42
問題
体液の酸塩基平衡の維持に重要な器官はどれか。
選択肢
1 腎臓
2 肝臓
3 心臓
4 甲状腺
解答
正解1(腎臓)
解説
✓ 1. 正しい
腎臓
腎臓は体液の酸塩基平衡の維持に極めて重要な器官である。腎臓は尿細管でのH+の分泌、HCO3-の再吸収と新生、アンモニウムイオン(NH4+)の排泄を通じて血液のpHを7.35〜7.45の範囲に維持する。肺によるCO2排出(呼吸性調節)とともに、酸塩基平衡の二大調節器官の一つであり、腎臓は代謝性の調節を担う。腎臓の調節は応答が遅い(数時間〜数日)が、持続的かつ強力である。
✗ 2. 誤り
肝臓
肝臓はアンモニアの尿素への変換など代謝に関与するが、酸塩基平衡の直接的な主要調節器官ではない。
✗ 3. 誤り
心臓
心臓は血液循環のポンプ機能を担うが、酸塩基平衡の調節器官ではない。
✗ 4. 誤り
甲状腺
甲状腺は甲状腺ホルモン(T3/T4)やカルシトニンを分泌するが、酸塩基平衡の調節には関与しない。
ポイント
  • 覚え方のコツ: 酸塩基平衡=「肺と腎」の2つ。肺はCO2を素早く調節(秒〜分単位)、腎臓はHCO3-とH+をゆっくり調節(時間〜日単位)。
  • 関連知識: アルドステロン(副腎皮質ホルモン)は腎臓の遠位尿細管でNa+再吸収を促進し、間接的に酸塩基平衡にも影響する。バソプレシン(ADH)は集合管での水再吸収を促進し体液量を調節する。
  • よくある間違い: 肝臓も間接的に酸塩基平衡に関わる(乳酸代謝、尿素回路)が、直接的な調節器官としては腎臓と肺が正解である。
  • 教科書では「d.ホルモン分泌の調節」の範囲に該当する。
比較表
調節機構 器官 調節方法 応答速度
呼吸性調節 CO2排出量の増減 速い(秒〜分)
代謝性調節 腎臓 H+分泌、HCO3-再吸収 遅い(時間〜日)
緩衝系 血液(全身) 重炭酸緩衝系、ヘモグロビン等 即時(秒)
解説画像
鍼灸 第1回(1993) 問題42|体液の酸塩基平衡の維持に重要な器官はどれか。 解説図
鍼灸 第1回(1993) 問題42|体液の酸塩基平衡の維持に重要な器官はどれか。
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