学習トップ理由で解く 生理学第6章 ▸ C. 発汗とその調節 / Q0388

理由で解く 生理学

Q0388 体温

出典:あマ指 第26回(2018) 問題30
問題
発汗について正しい記述はどれか。
選択肢
1 温熱性発汗の調節は視床下部で行われる。
2 精神性発汗は全身性に起こる。
3 体温調節にはアポクリン汗腺が関与する。
4 汗腺は副交感神経の支配を受ける。
解答
正解1(温熱性発汗の調節は視床下部で行われる。)
解説
✓ 1. 正しい
温熱性発汗の調節は視床下部で行われる。
温熱性発汗の調節は視床下部の体温調節中枢で行われる。体温が上昇すると、視床下部からの指令により交感神経(コリン作動性)を介してエクリン汗腺が刺激され、手掌・足底を除く全身で発汗が起こる。温熱性発汗は体温調節における主要な放熱機構である。
✗ 2. 誤り
精神性発汗は全身性に起こる。
精神性発汗は手掌・足底に限局して起こり、全身性ではない。大脳皮質が統御する。
✗ 3. 誤り
体温調節にはアポクリン汗腺が関与する。
体温調節に関与するのはエクリン汗腺であり、アポクリン汗腺は体温調節には関与しない。
✗ 4. 誤り
汗腺は副交感神経の支配を受ける。
汗腺は交感神経の支配を受ける。ただし例外的にアセチルコリンを伝達物質とするコリン作動性交感神経である。
ポイント
  • 温熱性発汗は視床下部統御で手掌・足底を除く全身、精神性発汗は大脳皮質統御で手掌・足底に限局する。
  • 覚え方のコツ: 「温熱=視床下部=全身(手足底除く)」「精神=大脳皮質=手のひら・足の裏」と対比して覚える。
  • 関連知識: 汗腺の交感神経は例外的にアセチルコリン(ACh)を放出する。通常の交感神経はノルアドレナリンを伝達物質とする。
  • よくある間違い: 「アセチルコリン=副交感神経」と短絡しやすいが、汗腺の場合は交感神経がAChを放出する。
比較表
器官 交感神経 副交感神経
瞳孔 散大 縮小
心拍数 増加 減少
気管支 拡張 収縮
消化管運動 抑制 促進
消化液分泌 抑制 促進
膀胱(排尿筋) 弛緩 収縮
血管 収縮 (支配少ない)
汗腺 促進
解説画像
あマ指 第26回(2018) 問題30|発汗について正しい記述はどれか。 解説図
あマ指 第26回(2018) 問題30|発汗について正しい記述はどれか。
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