学習トップ理由で解く 生理学第6章 ▸ B. 体熱の産生と放散 / Q0383

理由で解く 生理学

Q0383 体温

出典:鍼灸 第18回(2010) 問題36
問題
放熱を促すのはどれか。
選択肢
1 立毛筋の収縮
2 甲状腺ホルモンの分泌
3 皮膚血管の拡張
4 骨格筋の収縮
解答
正解3(皮膚血管の拡張)
解説
✗ 1. 誤り
立毛筋の収縮
立毛筋の収縮は鳥肌反応を起こし、毛を立てて皮膚表面に空気層を形成することで放熱を抑制(保温)する。
✗ 2. 誤り
甲状腺ホルモンの分泌
甲状腺ホルモンは基礎代謝を亢進させて産熱を促進する。放熱ではなく産熱に関与するホルモンである。
✓ 3. 正しい
皮膚血管の拡張
皮膚血管の拡張は放熱を促進する。体温が上昇すると視床下部からの指令により皮膚の血管が拡張し、皮膚血流量が増加する。これにより皮膚表面温度が上昇し、放射(輻射)・伝導・対流による放熱が促進される。環境温25℃では放射が放熱の約50%を占める。皮膚血管拡張は発汗と並ぶ主要な放熱反応である。
✗ 4. 誤り
骨格筋の収縮
骨格筋の収縮(ふるえ産熱)は産熱反応であり、放熱を促すものではない。
ポイント
  • 皮膚血管拡張は放熱促進、皮膚血管収縮は放熱抑制(保温)である。
  • 覚え方のコツ: 「寒い時=縮む(血管収縮・立毛筋収縮・ふるえ)=産熱・保温」「暑い時=広がる(血管拡張)+汗=放熱」と対比して覚える。
  • 関連知識: カテコールアミンは産熱促進ホルモンであり、甲状腺ホルモンと同様に代謝を亢進させる。放熱を促すホルモンは特にない。
  • よくある間違い: 「立毛筋の収縮=鳥肌=寒い時の反応」は正しいが、これを放熱と誤解しやすい。鳥肌は保温(放熱抑制)反応である。
解説画像
鍼灸 第18回(2010) 問題36|放熱を促すのはどれか。 解説図
鍼灸 第18回(2010) 問題36|放熱を促すのはどれか。
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