学習トップ理由で解く 生理学第7章 ▸ C. 尿生成 / Q0427

理由で解く 生理学

Q0427 排泄

出典:鍼灸 第18回(2010) 問題37
問題
ある物質Sのクリアランスを求める際の指標として必要でないのはどれか。
選択肢
1 物質S の尿中濃度
2 物質S の血漿濃度
3 1 分間あたりの腎血流量
4 1 分間あたりの尿量
解答
正解3(1 分間あたりの腎血流量)
解説
✗ 1. 誤り
物質S の尿中濃度
物質Sの尿中濃度(U)はクリアランス計算式 C = U × V / P の分子に含まれ、必要な指標である。
✗ 2. 誤り
物質S の血漿濃度
物質Sの血漿濃度(P)はクリアランス計算式の分母に含まれ、必要な指標である。
✓ 3. 正しい
1 分間あたりの腎血流量
クリアランスの計算式は C = U × V / P であり、U = 物質Sの尿中濃度、V = 1分間あたりの尿量、P = 物質Sの血漿濃度の3つが必要である。1分間あたりの腎血流量はこの式に含まれないため、クリアランスの計算には必要でない。なお、腎血漿流量はPAH(パラアミノ馬尿酸)のクリアランスから推定されるが、それはPAHクリアランスの結果であり、他の物質のクリアランス計算の前提条件ではない。クリアランスの単位はmL/minであり、「1分間にその物質を完全に除去できる血漿量」を意味する。
✗ 4. 誤り
1 分間あたりの尿量
1分間あたりの尿量(V)はクリアランス計算式の分子に含まれ、必要な指標である。
ポイント
  • クリアランスの計算式 C = U × V / P に必要なのは「尿中濃度(U)」「尿量(V)」「血漿濃度(P)」の3つであり、腎血流量は含まれない。
  • 覚え方のコツ: 「クリアランスの3要素は"UVP"」と覚える。「U(尿中濃度)× V(尿量)÷ P(血漿濃度)」の頭文字。紫外線のUVと合わせて「UV/P」と語呂合わせする。
  • 関連知識: クリアランスは「1分間にその物質を完全に清掃(clear)できる血漿の量」という概念である。この概念は薬物動態学でも用いられ、肝クリアランスなどにも応用される。
  • よくある間違い: 「腎機能の評価なのだから腎血流量が必要」と直感的に考えがちだが、クリアランスの計算式自体に腎血流量は含まれない。腎血流量はPAHクリアランスの「結果」として求められるものである。
  • 教科書では「e.腎機能の測定 ― クリアランス」の範囲に該当する。
解説画像
鍼灸 第18回(2010) 問題37|ある物質Sのクリアランスを求める際の指標として必要でないのはどれか。 解説図
鍼灸 第18回(2010) 問題37|ある物質Sのクリアランスを求める際の指標として必要でないのはどれか。
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