学習トップ理由で解く 生理学第6章 ▸ B. 体熱の産生と放散 / Q0382

理由で解く 生理学

Q0382 体温

出典:鍼灸 第17回(2009) 問題41
問題
産熱に関与しないのはどれか。
選択肢
1 基礎代謝
2 ふるえ
3 不感蒸散
4 黄体ホルモン
解答
正解3(不感蒸散)
解説
✗ 1.
基礎代謝
✗ 正しい。基礎代謝は生命維持に必要な最低限のエネルギー代謝であり、細胞の代謝活動に伴い熱を産生する。
✗ 2.
ふるえ
✗ 正しい。ふるえ(シバリング)は寒冷時に骨格筋が不随意的に収縮して大量の熱を産生する産熱反応である。
✓ 3. 誤り
不感蒸散
不感蒸散は産熱ではなく放熱に関与する。不感蒸散は皮膚や呼気からの水分の持続的な蒸発であり、気化熱の放散により体温を下げる方向に作用する。発汗とは異なり意識されない水分喪失であるが、いずれも蒸発による放熱機構に分類される。安静時でも1日約900mLの水分が不感蒸散として失われる。
✗ 4.
黄体ホルモン
✗ 正しい。黄体ホルモン(プロゲステロン)は視床下部の体温調節中枢のセットポイントを上昇させ、産熱を促進する。
ポイント
  • 不感蒸散は産熱ではなく放熱(蒸発)に分類される。発汗と不感蒸散はどちらも蒸発による放熱だが、発汗は能動的分泌、不感蒸散は受動的な水分喪失である。
  • 覚え方のコツ: 「蒸散=蒸発=放熱」と覚え、産熱には含めない。「産熱=代謝・ふるえ・ホルモン」である。
  • 関連知識: 新生児は褐色脂肪組織による非ふるえ産熱が重要であり、成人ではこの機構はほとんど退縮している。
  • よくある間違い: 「放射」を産熱と勘違いしやすいが、放射は接触していない物体への熱伝達であり、放熱機構である。
解説画像
鍼灸 第17回(2009) 問題41|産熱に関与しないのはどれか。 解説図
鍼灸 第17回(2009) 問題41|産熱に関与しないのはどれか。
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