学習トップ理由で解く 生理学第6章 ▸ B. 体熱の産生と放散 / Q0380

理由で解く 生理学

Q0380 体温

出典:あマ指 第17回(2009) 問題40
問題
体温のセットポイントが急上昇している時に起こらないのはどれか。
選択肢
1 皮膚血管拡張
2 ふるえ
3 悪寒
4 立毛筋収縮
解答
正解1(皮膚血管拡張)
解説
✓ 1. 正しい
皮膚血管拡張
正しい(起こらない)。セットポイントが急上昇すると、現在の体温がセットポイントより低い状態となるため、身体は体温を上げようとして産熱亢進と放熱抑制が同時に起こる。皮膚血管は収縮して放熱を防ぐのであり、拡張は起こらない。皮膚血管拡張は放熱促進反応であり、セットポイント上昇時とは逆の反応である。解熱時(セットポイントが下降する時)には皮膚血管拡張と発汗が起こる。
✗ 2. 誤り
ふるえ
誤り(起こる)。ふるえは骨格筋の不随意的収縮による産熱反応であり、セットポイント上昇時に体温を上げるために起こる。
✗ 3. 誤り
悪寒
誤り(起こる)。悪寒はセットポイントより実際の体温が低いために感じる寒気の主観的感覚であり、発熱初期に特徴的な症状である。
✗ 4. 誤り
立毛筋収縮
誤り(起こる)。立毛筋収縮は鳥肌を生じ、皮膚表面の空気層を厚くして保温に働く放熱抑制反応である。
ポイント
  • セットポイント急上昇時は「産熱↑(ふるえ)+放熱↓(皮膚血管収縮・発汗抑制・立毛筋収縮)+悪寒」が起こる。皮膚血管拡張と発汗は起こらない。
  • 覚え方のコツ: セットポイント上昇=「寒いと感じている状態」と同じ反応が起こる。風邪の初期に悪寒・ふるえ・鳥肌が出て、解熱時に汗をかくのは臨床的にも経験しやすい。
  • 関連知識: セットポイント上昇による発熱と、セットポイント正常のうつ熱を区別することが重要である。うつ熱は環境の熱負荷が過大な場合に起こり、解熱剤は無効である。
  • よくある間違い: 「起こらないもの」を問われている点を見落としやすい。発熱時=体温が高い=皮膚血管拡張と短絡しがちだが、セットポイント上昇直後は放熱抑制(血管収縮)が起こる。
解説画像
あマ指 第17回(2009) 問題40|体温のセットポイントが急上昇している時に起こらないのはどれか。 解説図
あマ指 第17回(2009) 問題40|体温のセットポイントが急上昇している時に起こらないのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 生理学
App Store入手