学習トップ理由で解く 生理学第4章 ▸ C. 消化液 / Q0313

理由で解く 生理学

Q0313 消化と吸収

出典:鍼灸 第18回(2010) 問題35
問題
消化液と消化酵素との組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 唾液 ― トリプシン
2 胃液 ― ヌクレアーゼ
3 膵液 ― リパーゼ
4 腸液 ― ペプシン
解答
正解3(膵液 ― リパーゼ)
解説
✗ 1. 誤り
唾液 ― トリプシン
唾液に含まれる消化酵素はアミラーゼ(プチアリン)であり、デンプンをマルトースに分解する。トリプシンは膵液に含まれるタンパク質分解酵素である。
✗ 2. 誤り
胃液 ― ヌクレアーゼ
胃液に含まれる消化酵素はペプシン(主細胞から分泌されるペプシノゲンが塩酸で活性化されたもの)である。ヌクレアーゼは膵液に含まれる核酸分解酵素である。
✓ 3. 正しい
膵液 ― リパーゼ
膵液にはリパーゼが含まれ、脂肪を脂肪酸とモノグリセリドに分解する。膵液は三大栄養素すべての消化酵素を含む唯一の消化液であり、アミラーゼ(デンプン分解)、トリプシン・キモトリプシン(タンパク質分解)、リパーゼ(脂肪分解)、ヌクレアーゼ(核酸分解)を含有する。膵液には次の消化酵素が含まれる:アミラーゼ・トリプシン・キモトリプシン・リパーゼ・ヌクレアーゼ。
✗ 4. 誤り
腸液 ― ペプシン
腸液(小腸上皮細胞の刷子縁膜)に含まれるのはマルターゼ・スクラーゼ・ラクターゼ・アミノペプチダーゼなどである。ペプシンは胃液の酵素である。
ポイント
  • 膵液は三大栄養素すべての消化酵素を含む唯一の消化液であり、消化液の問題では最も出題されやすい
  • 覚え方のコツ: 「膵液万能(す・い・え・き・ば・ん・の・う)」→膵液はアミラーゼ・トリプシン・キモトリプシン・リパーゼ・ヌクレアーゼと酵素が最も多い
  • 関連知識: 胆汁は肝臓で生成され脂肪を乳化するが、消化酵素は含まない点も頻出である
  • よくある間違い: トリプシンを唾液や胃液の酵素と混同しやすい。トリプシンは膵液のみに含まれる
比較表
消化液 分泌場所 主な酵素 基質 pH
唾液 唾液腺 アミラーゼ(プチアリン) デンプン→マルトース 6〜7
胃液 胃腺(主細胞) ペプシン タンパク質→ペプチド 1〜2
膵液 膵臓(腺房細胞) トリプシン、キモトリプシン、リパーゼ、アミラーゼ、ヌクレアーゼ タンパク質・脂肪・デンプン・核酸 約8
胆汁 肝臓 (酵素なし) 脂肪の乳化
腸液 小腸上皮細胞 マルターゼ、スクラーゼ、ラクターゼ、アミノペプチダーゼ 二糖類・ペプチド 7〜8.5
解説画像
鍼灸 第18回(2010) 問題35|消化液と消化酵素との組合せで正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第18回(2010) 問題35|消化液と消化酵素との組合せで正しいのはどれか。
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