学習トップ理由で解く 生理学第4章 ▸ C. 消化液 / Q0302

理由で解く 生理学

Q0302 消化と吸収

出典:鍼灸 第12回(2004) 問題39
問題
唾液について誤っている記述はどれか。
選択肢
1 ムチンを含む。
2 消化酵素を含む。
3 分泌中枢は視床にある。
4 自律神経が分泌を調節する。
解答
正解3(分泌中枢は視床にある。)
解説
✗ 1.
ムチンを含む。
✗ 正しい。唾液にはムチン(粘液)が含まれ、食塊を滑らかにして咀嚼・嚥下を容易にし、口腔粘膜を保護する。
✗ 2.
消化酵素を含む。
✗ 正しい。唾液には消化酵素である唾液アミラーゼ(プチアリン)が含まれ、デンプンをマルトースに分解する。
✓ 3. 誤り
分泌中枢は視床にある。
唾液分泌中枢は延髄に存在し、視床ではない。視床は感覚情報の中継核であり、唾液分泌の制御には関与しない。口腔粘膜や舌、咽頭粘膜への食塊刺激が感覚性神経を通じて延髄の唾液分泌中枢に伝えられ、自律神経を介して反射性に唾液分泌が起こる(無条件反射)。さらに視覚や聴覚などの刺激でも条件反射として唾液分泌が起こりうる。
✗ 4.
自律神経が分泌を調節する。
✗ 正しい。唾液分泌は副交感神経と交感神経の両方によって促進される。主要な分泌神経は副交感神経であり、大量の漿液性唾液を分泌させる。
ポイント
  • 唾液分泌中枢は「延髄」にある。嚥下中枢・嘔吐中枢と同じく延髄に存在する。
  • 覚え方のコツ: 「延髄=消化の司令塔(唾液分泌・嚥下・嘔吐の3中枢が集まる)」と覚える。視床は感覚の中継、視床下部は自律神経・内分泌の中枢である。
  • 関連知識: 唾液分泌は交感神経・副交感神経の両方で促進されるという点が、他の消化液分泌(副交感で促進、交感で抑制)と異なる特殊な点である。
  • よくある間違い: 「視床」と「視床下部」と「延髄」を混同しやすい。唾液分泌中枢は延髄、摂食中枢は視床下部である。
比較表
成分 作用
唾液アミラーゼ(プチアリン) デンプン→マルトースに分解
ムチン(粘液) 食塊の潤滑、口腔粘膜の保護
水分(大部分) 口腔内を湿潤に保つ、食物成分を溶解して味覚を起こす
その他 抗菌作用、口腔・歯の清浄
解説画像
鍼灸 第12回(2004) 問題39|唾液について誤っている記述はどれか。 解説図
鍼灸 第12回(2004) 問題39|唾液について誤っている記述はどれか。
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