学習トップ理由で解く 生理学第3章 ▸ B. 換気とガス交換 / Q0243

理由で解く 生理学

Q0243 呼吸

出典:鍼灸 第12回(2004) 問題38
問題
動脈血における酸素飽和度の正常値はどれか。
選択肢
1 約67%
2 約77%
3 約87%
4 約97%
解答
正解4(約97%)
解説
✗ 1. 誤り
約67%
約67%は重度の低酸素血症に相当する値である。→ 動脈血の正常値(約97%)から大きく逸脱しており、臨床的には緊急処置を要する状態である。
✗ 2. 誤り
約77%
約77%は混合静脈血の酸素飽和度に近い値である。→ 静脈血の酸素飽和度は約75%であり、動脈血の正常値ではない。
✗ 3. 誤り
約87%
約87%は軽度の低酸素血症に相当する。→ パルスオキシメータで90%未満は呼吸不全の目安とされ、87%は正常範囲外である。
✓ 4. 正しい
約97%
動脈血の酸素飽和度(SaO₂)の正常値は約97%である。→ 通常の動脈血のO₂分圧(95mmHg)においてヘモグロビンの約97%が酸素化ヘモグロビン(HbO₂)となっている。→ これは酸素解離曲線のS字カーブの上部平坦域に相当し、O₂分圧が多少変動しても飽和度が大きく変わらない安定した領域である。
ポイント
  • 動脈血のSaO₂は約97%、静脈血のSvO₂は約75%であり、両者の差(約22%分のO₂)が組織に供給された酸素量に相当する。
  • 覚え方のコツ: 「動脈血=97%」「静脈血=75%」の2つの数値をペアで記憶する。動脈血100mLあたり約20mLのO₂、静脈血で約15mL、差の約5mLが組織供給量。
  • 関連知識: 酸素解離曲線はCO₂分圧上昇・pH低下・温度上昇で右方移動し、組織でO₂が放出されやすくなる(ボーア効果)。
  • よくある間違い: 約77%は「静脈血」の値に近く、動脈血と静脈血の値を取り違えやすい。
解説画像
鍼灸 第12回(2004) 問題38|動脈血における酸素飽和度の正常値はどれか。 解説図
鍼灸 第12回(2004) 問題38|動脈血における酸素飽和度の正常値はどれか。
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