学習トップ理由で解く 生理学第4章 ▸ C. 消化液 / Q0289

理由で解く 生理学

Q0289 消化と吸収

出典:あマ指 第5回(1997) 問題44
問題
セクレチンが分泌を促進する消化液はどれか。
選択肢
1 膵液
2 腸液
3 胃液
4 唾液
解答
正解1(膵液)
解説
✓ 1. 正しい
膵液
十二指腸の内容物が酸性になると小腸粘膜(特に十二指腸粘膜)のセクレチン分泌細胞からセクレチンが分泌される。セクレチンは血液によって膵臓に運ばれ、外分泌細胞に作用してHCO3-(重炭酸イオン)に富む膵液の分泌を促進する。この膵液により十二指腸内の酸性糜粥が中和され、膵消化酵素が至適pHで作用できる環境が整う。セクレチンは肝細胞からの胆汁分泌も促進する。
✗ 2. 誤り
腸液
腸液の分泌促進にセクレチンが関与する記載もあるが、セクレチンの主要な標的は膵液である。
✗ 3. 誤り
胃液
セクレチンは胃液(胃酸)の分泌を抑制する方向に作用する。胃液分泌を促進するのはガストリンである。
✗ 4. 誤り
唾液
唾液の分泌は自律神経(主に副交感神経)により調節されており、セクレチンによる調節は受けない。
ポイント
  • セクレチンの最も重要な作用は、HCO3-に富むアルカリ性膵液の分泌促進である。
  • 覚え方のコツ: 「セクレチン=膵(すい)液のHCO3-を増やして中和」と覚える。対比として「CCK=膵液の酵素を増やして消化」と組み合わせる。
  • 関連知識: セクレチンは肝細胞からの胆汁分泌も促進する。一方、胆嚢の収縮を促すのはCCKである。この「胆汁分泌=セクレチン」「胆嚢収縮=CCK」の区別も重要である。
  • よくある間違い: セクレチンは胃液分泌を「促進」すると誤解しやすいが、実際には胃酸分泌を「抑制」する。セクレチンの腸相での役割は胃液分泌抑制と膵液分泌促進である。
比較表
項目 セクレチン コレシストキニン(CCK)
分泌刺激 十二指腸内の酸 アミノ酸・脂肪酸
膵液への作用 HCO3-・水分に富む膵液を促進 消化酵素に富む膵液を促進
胆汁系への作用 肝細胞の胆汁分泌促進 胆嚢収縮・胆汁排出促進
胃への作用 胃酸分泌抑制
解説画像
あマ指 第5回(1997) 問題44|セクレチンが分泌を促進する消化液はどれか。 解説図
あマ指 第5回(1997) 問題44|セクレチンが分泌を促進する消化液はどれか。
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