学習トップ理由で解く 生理学第4章 ▸ C. 消化液 / Q0288

理由で解く 生理学

Q0288 消化と吸収

出典:鍼灸 第4回(1996) 問題40
問題
唾液が作用する物質はどれか。
選択肢
1 脂肪
2 ショ糖
3 でんぷん
4 蛋白質
解答
正解3(でんぷん)
解説
✗ 1. 誤り
脂肪
脂肪を分解するリパーゼは膵液に含まれる。唾液には脂質分解酵素は含まれない。
✗ 2. 誤り
ショ糖
ショ糖(スクロース)は二糖類であり、小腸上皮細胞のスクラーゼにより分解される。唾液のアミラーゼはショ糖には作用しない。
✓ 3. 正しい
でんぷん
唾液の主成分は唾液アミラーゼ(プチアリン)とムチンである。唾液アミラーゼはでんぷん(多糖類)をマルトース(麦芽糖)に分解する。唾液は1日に0.5〜1.5L分泌され、消化作用のほか、食塊の潤滑、味覚の誘発、口腔の湿潤・清浄、抗菌作用など多彩な機能を持つ。唾液アミラーゼは唾液に含まれる唯一の消化酵素であり、その基質はでんぷんに限られる。
✗ 4. 誤り
蛋白質
タンパク質を分解するのは胃液中のペプシンや膵液中のトリプシン・キモトリプシンである。唾液にはタンパク質分解酵素は含まれない。
ポイント
  • 唾液に含まれる消化酵素は唾液アミラーゼ(プチアリン)のみであり、でんぷんをマルトースに分解する。
  • 覚え方のコツ: 「唾液=アミラーゼ=でんぷん」の1対1対応で覚える。唾液の酵素は1種類だけなので、「唾液はでんぷん専門」と記憶する。
  • 関連知識: 唾液の分泌調節は自律神経による。副交感神経が主要な分泌神経で大量の漿液性唾液を分泌させ、交感神経も分泌を促進する(両方とも促進する点に注意)。
  • よくある間違い: 唾液は多くの機能(潤滑・清浄・抗菌など)を持つが、消化酵素としてはアミラーゼのみであり、脂肪やタンパク質は分解しない。
比較表
消化液 分泌場所 消化酵素 基質 分解産物
唾液 唾液腺 アミラーゼ(プチアリン) でんぷん マルトース
胃液 胃腺 ペプシン タンパク質 ペプチド
膵液 膵臓 トリプシン、リパーゼ、アミラーゼ等 タンパク質、脂肪、でんぷん等 ペプチド、脂肪酸等
胆汁 肝臓 なし(消化酵素を含まない) 脂肪(乳化のみ)
腸液 小腸 マルターゼ、スクラーゼ等 二糖類 単糖類
解説画像
鍼灸 第4回(1996) 問題40|唾液が作用する物質はどれか。 解説図
鍼灸 第4回(1996) 問題40|唾液が作用する物質はどれか。
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