学習トップ理由で解く 生理学第4章 ▸ B. 消化管の運動 / Q0275

理由で解く 生理学

Q0275 消化と吸収

出典:鍼灸 第1回(1993) 問題38
問題
嚥下運動について誤っている記述はどれか。
選択肢
1 中枢は延髄にある。
2 口腔相は随意運動である。
3 咽頭相は随意運動である。
4 食道相は反射運動である。
解答
正解3(咽頭相は随意運動である。)
解説
✗ 1.
中枢は延髄にある。
✗ 正しい。第2、3相は延髄の嚥下中枢によって調節される反射運動である。嚥下中枢は延髄に存在する。
✗ 2.
口腔相は随意運動である。
✗ 正しい。第1相は随意運動。口腔相では舌を使って食塊を咽頭に送る随意運動が行われる。
✓ 3. 誤り
咽頭相は随意運動である。
咽頭相(第2相)は随意運動ではなく反射運動である。食塊が咽頭粘膜に触れることによって起こる反射運動であり、延髄の嚥下中枢によって調節される。軟口蓋の挙上により鼻腔が、喉頭蓋の閉鎖により気管が、舌根の押し上げにより口腔が塞がれ、咽頭内圧が上昇して食塊は食道へ送られる。この間1〜2秒、呼吸は抑えられる。
✗ 4.
食道相は反射運動である。
✗ 正しい。食道相(第3相)は食道の蠕動運動による反射運動であり、延髄の嚥下中枢によって調節される。
ポイント
  • 嚥下運動は3相に分けられ、第1相(口腔相)のみが随意運動、第2相(咽頭相)と第3相(食道相)は延髄の嚥下中枢が調節する反射運動である。
  • 覚え方のコツ: 「口は意志で動かせる(随意)が、のど(咽頭)から先は自動(反射)」と覚える。第1相だけが随意運動である。
  • 関連知識: 咽頭相で喉頭蓋が閉鎖されるのは誤嚥(食物の気管内流入)を防ぐためである。嘔吐時にも喉頭蓋は閉鎖して吐物の気管内流入を防ぐ。
  • よくある間違い: 「咽頭相」と「食道相」の区別を曖昧にしやすい。咽頭相は食塊が咽頭粘膜に触れて起こる反射、食道相は食道の蠕動運動による反射と区別する。
解説画像
鍼灸 第1回(1993) 問題38|嚥下運動について誤っている記述はどれか。 解説図
鍼灸 第1回(1993) 問題38|嚥下運動について誤っている記述はどれか。
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