学習トップ理由で解く 生理学第3章 ▸ C. 呼吸運動とその調節 / Q0258

理由で解く 生理学

Q0258 呼吸

出典:鍼灸 第19回(2011) 問題36
問題
努力性呼吸の呼息時に起こらないのはどれか
選択肢
1 横隔膜の収縮
2 内肋間筋の収縮
3 外肋間筋の弛緩
4 腹直筋の収縮
解答
正解1(横隔膜の収縮)
解説
✓ 1. 正しい
横隔膜の収縮
誤り(起こらない)。横隔膜の収縮は吸息運動であり、努力性呼息時には起こらない。→ 呼息時には横隔膜は弛緩して挙上(ドーム状に戻る)し、胸腔を縮小させる。呼息時には横隔膜と外肋間筋は弛緩する。
✗ 2. 誤り
内肋間筋の収縮
正しい(起こる)。内肋間筋は努力性呼息時に収縮して肋骨を引き下げ、胸郭を狭める。積極的な呼息時には、内肋間筋や腹筋が収縮し、胸郭がさらに狭くなる。
✗ 3. 誤り
外肋間筋の弛緩
正しい(起こる)。外肋間筋は吸息筋であるため、呼息時には弛緩する。呼息時には横隔膜と外肋間筋は弛緩する。
✗ 4. 誤り
腹直筋の収縮
正しい(起こる)。腹直筋は努力性呼息時に収縮して腹腔内圧を上昇させ、横隔膜を押し上げる。→ 内肋間筋とともに積極的な呼息に寄与する。
ポイント
  • 努力性呼息時: 内肋間筋と腹筋が「収縮」し、横隔膜と外肋間筋は「弛緩」する。横隔膜の収縮は吸息の動作である。
  • 覚え方のコツ: 「吸息筋(横隔膜・外肋間筋)と呼息筋(内肋間筋・腹筋)」をペアで覚える。吸息筋は呼息時に弛緩し、呼息筋は努力性呼息時に収縮する。
  • 関連知識: 安静時の呼息は横隔膜と外肋間筋の弛緩による受動的な過程であり、内肋間筋や腹筋の収縮は不要である。努力性呼息でのみ呼息筋が積極的に働く。
  • よくある間違い: 「横隔膜は呼吸全般に関与する」と考えて収縮が起こると思いがちだが、横隔膜の収縮は常に吸息方向の動きである。
解説画像
鍼灸 第19回(2011) 問題36|努力性呼吸の呼息時に起こらないのはどれか 解説図
鍼灸 第19回(2011) 問題36|努力性呼吸の呼息時に起こらないのはどれか
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