学習トップ理由で解く 生理学第3章 ▸ B. 換気とガス交換 / Q0229

理由で解く 生理学

Q0229 呼吸

出典:鍼灸 第6回(1998) 問題39
問題
体液の酸塩基平衡に関与しないのはどれか。
選択肢
1 肺における二酸化炭素の排泄
2 腎臓における水素イオンの排泄
3 肺における酸素の吸収
4 腎臓における重炭酸イオンの再吸収
解答
正解3(肺における酸素の吸収)
解説
✗ 1. 誤り
肺における二酸化炭素の排泄
正しい(関与する)。肺でのCO2排泄はH+の間接的な排出であり、呼吸性の酸塩基調節に重要である。呼吸は、血中のH+を体外に排出して体内の酸塩基平衡を保つのにも重要。CO2が体内に蓄積するとH+が増加し、アシドーシスに傾く。
✗ 2. 誤り
腎臓における水素イオンの排泄
正しい(関与する)。腎臓でのH+排泄は代謝性の酸塩基調節に直接関与する。→ 腎臓はH+を尿中に排泄することで血中pHを維持する。
✓ 3. 正しい
肺における酸素の吸収
誤り(関与しない)。肺におけるO2の吸収はガス交換機能として極めて重要であるが、酸塩基平衡の調節には直接関与しない。→ 酸塩基平衡に関与するのはCO2(H+の供給源)の排泄であり、O2の取り込みではない。
✗ 4. 誤り
腎臓における重炭酸イオンの再吸収
正しい(関与する)。腎臓でのHCO3-再吸収はアルカリの保持として酸塩基平衡の維持に重要である。→ HCO3-は血液中の主要な緩衝物質であり、その再吸収によりpH低下を防ぐ。
ポイント
  • 酸塩基平衡の調節は主に「肺(CO2排泄)」と「腎臓(H+排泄・HCO3-再吸収)」が担う。O2は酸塩基平衡に直接関与しない。
  • 覚え方のコツ: 「酸塩基平衡=H+の出し入れの問題」と捉える。CO2はH+の材料(CO2 + H2O → H+ + HCO3-)なので関与するが、O2はこの反応に登場しない。
  • 関連知識: 血液の緩衝系(炭酸-重炭酸緩衝系、リン酸緩衝系、タンパク質緩衝系)も酸塩基平衡の即時的な調節に関与する。
  • よくある間違い: 「肺の機能=すべて酸塩基平衡に関係」と考えてしまうが、O2の吸収は細胞呼吸(エネルギー産生)に必要であっても酸塩基平衡とは別の役割である。
解説画像
鍼灸 第6回(1998) 問題39|体液の酸塩基平衡に関与しないのはどれか。 解説図
鍼灸 第6回(1998) 問題39|体液の酸塩基平衡に関与しないのはどれか。
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